『アヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave verum corpus)』は、カトリックの賛美歌の一つとして歌われています。
様々な作曲家がこの歌詞に音楽を付けており、モーツァルトやフォーレなどが特に有名です。

モーツァルトの「Ave verum corpus」は彼の死の半年前に作曲された作品で、46小節からなり、終始ゆったりとしたテンポで演奏されます。
演奏時間は4分程度で、その中で4度にわたり内部転調を繰り返します。
この天と繋がっているかのような美しい音楽は、モーツァルトの妻コンスタンツェの温泉旅行の世話をしてくれた友人アントン・シュトルのために作曲されたとも言われています。

ここでは「Ave verum corpus」の対訳・日本語訳を紹介したいと思います。
歌詞はラテン語で書かれています。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
※再生される音声ソフトは多少不自然な場合があります。

「Ave verum corpus」の名演

指揮:レナード・バーンスタイン (Leonard Bernstein/1918年-1990年)

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「Ave verum corpus」の歌詞1

Ave verum corpus natum de Maria Virgine.

[歌詞の発音]

「Ave verum corpus」の対訳1

ようこそ、処女マリアから生まれた真実の肉体よ

単語の意味

ラテン語意味
aveようこそ・さらば
verum真実の・本当の
corpus
natum生まれる
de~から
Mariaマリア
Virgine処女

「Ave verum corpus」の歌詞2

Vere passum immolatum in cruce pro homine
cujus latus perforatum unda fluxit et sanguine.

[歌詞の発音] ※1行ごとに発音しています。

 

「Ave verum corpus」の対訳2

人間のために十字架にかかり 本当に苦しみ 犠牲となり
彼の脇腹に穴が開き、そこから血が流れた

単語の意味

ラテン語意味
vere本当に
passum苦しむ
immolatum犠牲となる
cruce十字架
pro~のために
homine人間
cujus彼の
latus脇腹
perforatum穴をあける・貫く
fluxit流れる
etそして
sanguine

「Ave verum corpus」の歌詞3

Esto nobis praegustatum in mortis examine.

[歌詞の発音]

「Ave verum corpus」の対訳3

私たちのために死の試練を予め味わってください

単語の意味

ラテン語意味
Esto~となってください
nobis私たち
praegustatum先に味わう
mortis
examine試練

「Ave verum corpus」のカタカナ発音

カタカナで表記すると、下記に近い発音になります。

Ave verum corpus natum de Maria Virgine.
アヴェ ヴェルム コルプス ナートゥム デ マリーア ヴィルジネ

Vere passum immolatum in cruce pro homine
ヴェーレ パッスム インモラートゥム イン クルーチェ プロ オーミネ

cujus latus perforatum unda fluxit et sanguine.
クーユス ラートゥス ペルフォラートゥム ウンダ フルクスィットゥ エットゥ サングイネ

Esto nobis praegustatum in mortis examine.
エスト ノービス プレグスタートゥム イン モルティス エクサミネ

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