L'ultima canzone(最後の歌)はフランチェスコ・パオロ・トスティ(Francesco Paolo Tosti, 1846年~1916年)によって1905年に作曲されました。
詩はフランチェスコ・チンミーノ(Francesco Cimmino, 1862年~1938年)によるものです。

トスティはイタリアの作曲家で、主に歌曲を多く作曲しました。
イタリア語はもちろん、英語、フランス語の詩も取り上げ、歌曲の芸術的評価を高めました。
トスティの歌曲の美しい旋律と繊細な和音はたくさんの人に愛されているのではないでしょうか。

ここでは、トスティ作曲の「L'ultima canzone(最後の歌)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

「L'ultima canzone(最後の歌)」の名演


ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti、1935年10月12日 - 2007年9月6日)
イタリアのオペラ歌手

「L'ultima canzone(最後の歌)」の歌詞1

M'han detto che domani,
Nina, vi fate sposa,
Ed io vi canto ancor la serenata!
Là nei deserti piani
Là,ne la valle ombrosa,
Oh quante volte a voi l'ho ricantata!

「L'ultima canzone(最後の歌)」の対訳1

彼らは私に言った 明日
ニーナ、君が花嫁になる と、
それでも私はまだ君にセレナータを歌う!
人のいない平地で
日陰になった谷で、
あぁ何度君に繰り返し歌ったことか!

「L'ultima canzone(最後の歌)」の歌詞2

"Foglia di rosa
O fiore d'amaranto
Se ti fai sposa
Io ti sto sempre accanto."

「L'ultima canzone(最後の歌)」の対訳2

「薔薇の葉よ
おぉアマランサスの花よ
もし君が花嫁になるなら
私はいつも君のすぐそばにいる。」

「L'ultima canzone(最後の歌)」の歌詞3

Domani avrete intorno
Feste, sorrisi e fiori
Nè penserete ai nostri vecchi amori.
Ma sempre notte e giorno
Piena di passione
Verrà gemendo a voi la mia canzone.

「L'ultima canzone(最後の歌)」の対訳3

明日君は周りに得る
お祭り騒ぎとほほえみと花々を
君は私たちの昔の愛を考えない。
しかし いつも夜も昼も
情熱は高ぶり
君に私の歌がうめきながらやって来るだろう。

※2行目は1行目にかかる

「L'ultima canzone(最後の歌)」の歌詞4

"Foglia di menta
O fiore di granato,
Nina,rammenta
I baci che t'ho dato!"

「L'ultima canzone(最後の歌)」の対訳4

「ミントの葉よ
おぉザクロの花よ
ニーナ、思い起こさせてくれ
私が君に与えた口づけを!」
musician

「L'ultima canzone(最後の歌)」の単語の意味

detto→dire/言う、教える
domani/明日
farsi/~になる
sposa/花嫁
cantare/歌う
ancora/まだ
serenata/セレナータ(男が夜、窓の下で恋人を称えて歌い、演奏する曲)
deserto/人のいない所
piano/平地
valle/谷
ombroso/日陰になった
quanto/いくらかの
volta/~回、~度
ricantare/再び歌う、繰り返し歌う

foglia/葉
rosa/薔薇
fiore/花
amaranto/アマランサス、不死の花
se/もし~なら
sempre/いつも
accanto/すぐそばに

intorno/周りに
festa/お祭り騒ぎ
sorriso/ほほえみ、喜び
pensare/考える
nostro/私たちの
vecchio/昔の
amore/愛
ma/しかし
notte/夜
giorno/昼間
piena/高ぶり
passione/情熱
venire/来る、生じる
gemere/うめく、苦悶する
canzone/歌

menta/ハッカ、ミント
granato/ザクロの木
rammentare/思い出させる
bacio/口づけ
dare/与える

「Vorrei morire!(私は死にたい!)」のオススメ名盤

イタリア出身のテノール、アントニーノ・シラグーザ(Antonino Siragusa)のトスティの歌曲集です。
やはりトスティの歌曲はテノールに合いますね。
また当たり前ですがイタリア人ですのでイタリア語が鮮明に聴こえます。
このCDにはトスティの歌曲が14曲収録されています。

1. 理想の女
2. 君なんかもう
3. マレキアーレ
4. 魅惑
5. 最後の歌
6. かわいい唇(アリエッタ・ディ・ポシッリポ)
7. 暁は光から
8. セレナータ
9. 私は死にたい
10. 私の歌
11. 悲しみ
12. 漁夫は歌う…
13. 星の光
14. 別れの歌

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