「Mi tradì quell'alma ingrata」はモーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の第21b曲で、ドンナ・エルヴィーラによって歌われるアリアです。

「ドン・ジョヴァンニ」はモーツァルトを代表する作品で、1787年に作曲されました。
前年の「フィガロの結婚」が大ヒットしたプラハで依頼された作品で、スペインの伝説の放蕩者ドン・ファンをモデルとしています。
オペラ・ブッファと一般的にされていますが、そのストーリーには悲劇性も感じられます。

台本はダ・ポンテによって書かれており、この他にもモーツァルトのオペラである「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」もダ・ポンテによって書かれました。

ここでは「Mi tradì quell'alma ingrata」の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

Mi tradì quell'alma ingrataの名演

ミア・パーション(Miah Persson、1969年5月27日 - )
スウェーデンのソプラノ歌手

Mi tradì quell'alma ingrataの歌詞1

Mi tradì quell'alma ingrata;
Infelice, oddio, mi fa.
Ma tradita e abbandonata,
Provo ancor per lui pietà.

Mi tradì quell'alma ingrataの対訳1

あの恩知らずの人は私を裏切った
不幸にも、ああ、私をそうさせた
しかし 裏切られても捨てられても
私は彼に哀れみを覚えてしまう

単語の意味

mi/私を・私に
tradire/裏切る・傷つける・欺く
quello/あの・その
alma→anima/魂・心・人
ingrato/恩知らずの・不愉快な
infelice/不幸な・惨めな
oddio/(驚き・不快感・困惑)なんと・ああ・くそ
fare/する
ma/しかし
e/そして
abbandonato(過去分詞)/捨てられた・放置された
provare/試す・覚える・感じる
ancora/まだ・もう1度
lui/彼を・彼に
pietà/哀れみ・同情

Mi tradì quell'alma ingrataの歌詞2

Quando sento il mio tormento,
Di vendetta il cor favella,
Ma se guardo il suo cimento,
Palpitando il cor mi va.

Mi tradì quell'alma ingrataの対訳2

私が苦悩を感じるときは
心が復讐をと話してくる
しかしあの人を見ると
私はドキドキしてしまう

単語の意味

quando/~するとき・いつ
sentire/聞こえる・感じる
mio/私の
tormento/苦痛・苦悩
vendetta/復讐・仇討ち・罰
cor→cuore/心・心臓
favellare/話す・言う
ma/しかし
se/もし~ならば
guardare/見る・眺める
suo/彼の・彼女の
cimento/危険・試練
palpitare/心臓がどきどきする・震える・わくわくする

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