『Nun eilt herbei』はドイツの作曲家であるオットー・ニコライ(Otto Nicolai)のオペラ「ウィンザーの陽気な女房たち(Die lustigen Weiber von Windsor)」の劇中でフルート婦人によって歌われます。

ここでは「Nun eilt herbei, Witz, heitre Laune, 」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

↑「ウィンザーの陽気な女房たち」の詳細

Nun eilt herbeiの歌詞1

Nun eilt herbei, Witz, heitre Laune,
Die tollsten Schwänke, List und Übermut!
Nichts sei zu arg, wenn's dazu diene,
Die Männer ohn' Erbarmen zu bestrafen!

Das ist ein Volk! So schlecht sind sie,
Dass man sie gar genug nicht quälen kann!
Vor allem jener dicke Schlemmer,
Der uns verführen will!

Nun eilt herbeiの対訳1

さぁこちらに急いで来て、冗談や陽気な気分、
素晴らしいいたずら、悪だくみや悪ふざけも!
何も悪いことではないわ、もしそれが役立つのなら
男たちを同情なしに罰することに!

あんなやつら!とても悪い事よ、
男が全く苦しまないでいられるっていうことは!
すべての人たちの前で あの十分なほどの美食家は、
私たちを誘惑しようとしたのよ!

単語の意味

ドイツ語意味
nunさて、さぁ
herbeieiltこちらへ急いでいく
Witz冗談、ジョーク
heiter明るい、陽気な
Laune機嫌
toll素敵な、素晴らしい
Schwankいたずら
List策略、悪だくみ
Übermut大はしゃぎ、悪ふざけ
nichts何も~ない
arg悪い
wennもし~であれば
dazuその為に
diene役に立つ
Mann
ohne~なしに
Erbarmen哀れみ、同情
bestrafen処罰する、罰する
ドイツ語意味
Volk民族、国民、やつら
schlecht悪い、粗悪な
gar全然~ない
genug十分に
quälen苦しめる、苦しむ
können~できる
allすべての~、すべての人々
jenerあの
dickeたっぷりと、十分に
Schlemmer美食家、食い道楽
verführenそそのかす、誘惑する
wollen~しようとする

Nun eilt herbeiの歌詞2

Er soll es büssen!
Doch wenn er kommt, wie werd ich mich benehmen müssen ?
Was werd ich sagen…? halt! Ich weiss es schon!

Verführer! Warum stellt Ihr so
der tugendsamen Gattin nach?
Warum? Verführer!

Den Frevel sollt' ich nie verzeihn,
Nein, nie!
Mein Zorn müsst' Eure Strafe sein.

Nun eilt herbeiの対訳2

彼はその償いをすべきだわ!
でももし彼がやって来たら、どんな態度をすべきかしら?
何を言えばいいの…?やめて!私はそれをすでに知っているわ!

誘惑者!なぜあなたはそのように
美徳のもとである妻を追いかけ回すの?
なぜ?誘惑者よ!

冒涜を私は決して許すべきではないわ。
いいえ、決して!
私の怒りはあなたの罰を起こすに違いないわ。

単語の意味

ドイツ語意味
sollen~すべきである
büssen償いをする
dochしかし、でも
kommen来る
wieどのように
werden~だろう
benehmen振る舞う、態度をとる
müssen~しなければならない
was何を
sagen言う
halten止まる
wissen知っている
schonすでに、きっと
ドイツ語意味
Verführer誘惑者
warumなぜ
nachstellen追いかけ回す
tugendsamen徳の種、美徳のもと
Gattin奥様
ドイツ語意味
Frevel冒涜
nie決して~ない
verzeihen許す
Zorn怒り
müssen~しなければならない、~違いない
Strafe

Nun eilt herbeiの歌詞3

Jedoch, des Weibes Herz ist schwach!
Ihr klagt so rührend Eure Pein -
Ihr seufzt, mein Herz wird weich.

Nicht länger kann ich grausam sein,
Und ich gesteh es schamrot Euch ein:
Mein Ritter, ach! Ich liebe Euch!

Er wird mir glauben!
Verstellen kann ich mich fürwahr.
Ein kühnes Wagstück ist es zwar,
Allein den Spass kann man sich schon erlauben.

Nun eilt herbeiの対訳3

けれど女の心は弱いわ!
あなたはそのように感動的にあなたの苦悩を嘆き
あなたはため息をつき、私の心は優しくなる。

長時間 私は残忍で居続けることはできないわ。
そして私はそれを白状するの 赤くなり あなたに:
私の騎士よ、あぁ!私はあなたを愛しています!

彼は私を信じるわ!
私は本当にうわべを装うことができるの。
それは確かに思い切った大胆な行動だわ。
ただの冗談を人はきっと許してくれるわ。

単語の意味

ドイツ語意味
jedochしかし、けれども
Weib女、妻
Herz
schwach弱い
klagen訴える、嘆く
rührend感動的な、人の心を打つ
Pein苦痛、苦悩
seufzenため息をつく
weich柔らかい、優しい
längerより長い、長時間
grausam残忍な、ひどい
eingestehen白状する、打ち明ける
schamrot赤くなった
Ritter騎士
lieben愛する
ドイツ語意味
glauben信じる
verstellenうわべを装う、ふりをする
fürwahr本当に、確かに
kühn思い切った、厚かましい
Wagestück大胆な行動
zwar確かに
Allein一人きりで、ただ~だけ
Spass冗談、楽しさ
erlauben許す、あえてする

Nun eilt herbeiの歌詞4

Frohsinn und Laune
würzen das Leben,
und zu vergeben
ist wohl ein Scherz.

So zum Vergnügen
darf man schon lügen,
bleibt nur voll Liebe,
voll Treue das Herz.

Drum voll Vertrauen
wag' ich die Tat:
lustige Frauen,
die wissen sich Rat!

Nun eilt herbeiの対訳4

愉快な気分や機嫌は
人生に味付けをするの、
そして許されるわ
おそらく悪ふざけなら

だから楽しむために
人はきっと嘘をついてもいいんだわ
ただいっぱいの愛を
心の忠誠を持っていれば

それならいっぱいの信頼を持って
思い切って私は行動するわ、
愉快な妻たちは
手段を知っているの!

単語の意味

ドイツ語意味
Frohsinn快活、愉快な気分
Laune機嫌、気まぐれ
würzen味付けをする
Leben人生
vergeben与える、許す
wohlおそらく
Scherz悪ふざけ
ドイツ語意味
Vergnügen楽しみ
dürfen~してもよい
lügen嘘をつく
bleiben留まる、~のままでいる
nurただ~だけ
vollいっぱいの
Treue信義、忠誠
ドイツ語意味
darumだから
Vertrauen信頼
wagen思い切ってする
Tat行為、犯行
lustig愉快な、陽気な
Rat助言、手段

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