Preghiera(祈り)はフランチェスコ・パオロ・トスティ(Francesco Paolo Tosti, 1846年~1916年)によって1880年に作曲されました。
詩はロッコ・E・パッリアーラ(Rocco E. Pagliara, 1855年~1914年)によるものです。

トスティはイタリアの作曲家で、主に歌曲を多く作曲しました。
イタリア語はもちろん、英語、フランス語の詩も取り上げ、歌曲の芸術的評価を高めました。
トスティの歌曲の美しい旋律と繊細な和音はたくさんの人に愛されているのではないでしょうか。

ここでは、トスティ作曲の「Preghiera(祈り)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

「Preghiera(祈り)」の名演

フランチェスカ・プロヴィッショナート (Francesca Provvisionato)

「Preghiera(祈り)」の歌詞1

Alla mente confusa
di dubbio e di dolore
soccorri, o mio Signore,
col raggio della fè.

「Preghiera(祈り)」の対訳1

混乱した精神を
疑いと苦痛による
救ってください、おぉ私の主よ、
信仰の光で

※2行目は1行目にかかる、4行目は3行目にかかる

「Preghiera(祈り)」の歌詞2

Sollevala dal peso
che la declina al fango:
a te sospiro e piango,
mi raccomando a te.

「Preghiera(祈り)」の対訳2

重圧から解放してください
泥に沈んでいく
私はあなたにため息をつき そして泣き、
あなたに身を任せます。

※2行目は1行目にかかる

「Preghiera(祈り)」の歌詞3

Sai che la vita mia
si strugge a poco a poco,
come la cera al foco,
come la neve al sol.

「Preghiera(祈り)」の対訳3

私の命をあなたは知っている
少しずつ弱り果てる、
火に対するロウソクのように、
太陽に対する雪のように。

※2行目は1行目にかかる

「Preghiera(祈り)」の歌詞4

All' amima che anela
di ricovrarti in braccio
deh! rompi, Signore, il laccio
che le impedisce il vol.
Signor, pieta!

「Preghiera(祈り)」の対訳4

熱望している魂に
腕の中に身を寄せることを
お願いだから!壊して下さい、主よ、その絆を
飛ぶことを邪魔する。
主よ、哀れみを!

※2行目は1行目にかかる、4行目はlaccio(絆)にかかる

「Preghiera(祈り)」の単語の意味

mente/精神
confuso/混乱した
dubbio/疑い
dolore/苦痛
soccorrere/救う
Signore/主、神
raggio/光
fè/信仰

Sollevare/解放する
peso/重圧
declinare/沈む、衰える
fango/泥、辱め
sospirare/ため息をつく
piangere/泣く
raccomandarsi/身をゆだねる

Sapere/知る
vita/命
struggersi/弱り果てる
a poco a poco/少しずつ
come/~のように
cera/ロウソク
foco/火
neve/雪
sole/太陽

amima/魂
anelare/熱望する
ricovrare/身を寄せる
braccio/腕
deh/お願いだから、あぁ
rompere/壊す、砕く
laccio/罠、絆
impedire/邪魔する
volo/飛ぶこと、飛行
pieta/哀れみ

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