「タンブラン(Tambourin)」は、フランスの作曲家ジャン=フィリップ・ラモー(Jean-Philippe Rameau/1683年-1764年)が作曲しました。
彼の作品の中でも、もっとも有名な作品の一つです。

1724年に作曲され、『クラブサン曲集』の第12曲にあたります。

タンブランとは、フランスのプロバンス地方に伝わる民俗太鼓のことです。
または、18世紀に流行したガルーベ(小笛)とタンブランで演奏される2拍子の舞曲も、タンブランと呼ばれます。
この音楽は、ラモーの作品でも見られるように細かい装飾音が特徴です。

フランスバロック音楽で活躍したラモー

ラモーはフランスバロック音楽の音楽家で、年齢的にはバッハやヘンデルの2歳年上に当たります。

 バッハ(1685年-1750年)/ヘンデル(1685年-1759年)

オルガニストととして活躍していたラモーは、40代になるとようやく作曲家として評価されはじめます。
彼は器楽曲や宗教曲も作曲しましたが、オペラも積極的に作曲しました。
しかし、そんな彼に逆風が吹きます。

ブフォン論争

それはペルゴレージの『奥様女中』がフランスで初演(パリ/1752年)されたことが大きなきっかけでした。
ラモーのオペラは、イタリアオペラに比べて不自然」だと非難されたのです。
あの有名なフランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau/1712年-1778年)は、ラモーの音楽を激しく非難したそうです。

これらはいわゆる「ブフォン論争」と呼ばれ、ラモーが亡くなるまで続きました。

 「タンブラン」はラモーがオペラに没頭するようになる少し前の作品です。
この頃のラモーはフランス作曲界で高く評価されており、その後の「ブフォン論争」は想像もしなかったかもしれません。

ラモー「タンブラン」の演奏

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