「Sebben crudele(たとえつれなくとも)」はアントニオ・カルダーラ(Antonio Caldara)の作曲した牧歌劇「愛の誠は偽りに打ち勝つ(La costanza in amor vince l'inganno)」で歌われるカンツォネッタです。
その美しい旋律からイタリア古典歌曲の中でも人気の高い曲でもあります。

 カルダーラはバロック時代の作曲家でオペラ・オラトリオ・宗教曲などを作曲しました。
イタリアのヴェネツィアで生まれイタリアで音楽家として活動し、晩年はウィーンの宮廷副楽長を務めました。

ここでは「Sebben crudele(たとえつれなくとも)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

Sebben crudele(たとえつれなくとも)の名演

ホセ・カレーラス(José Carreras、1946年12月5日 - )
スペインのテノール歌手

無料楽譜

上記ページからダウンロードできます。
【Vol.1】の12曲目です。

Sebben crudele(たとえつれなくとも)の歌詞1

Sebben crudele,
mi fai languir
semple fedele
ti voglio amar.

Sebben crudele(たとえつれなくとも)の対訳1

残酷なあなたよ
あなたは私をやつれさせるが
いつも忠実に
あなたを愛したい

単語の意味

イタリア語意味
sebbene~ではあるが
crudele残酷な
mi私を
fareする・~させる(使役)
languire弱る・やつれる
sempreいつも
fedele忠実な(に)
tiあなたを
voglio→volere ~したい
amare愛する

Sebben crudele(たとえつれなくとも)の歌詞2

Con la lunghezza del mio servir
la tua fierezza
saprò stancar.

Sebben crudele(たとえつれなくとも)の対訳2

私が仕える(時間の)長さで
あなたの残酷さも
弱めることができるだろう。

単語の意味

イタリア語意味
lunghezza長さ
del→lunghezzaにかかる
servire~に仕える
tuoあなたの
fierezza残酷・大胆・誇り
saprò→sapere ~できる
stancare疲れさせる

Sebben crudele(たとえつれなくとも)のオススメ名盤

三大テノールの一人でもあるカレーラスのイタリア古典歌曲集です。
その繊細な表現に多くのクラシックファンが魅了されています。

カレーラスの歌う「Sebben crudele(たとえつれなくとも)」は、歌詞の美しさがとても伝わり、イタリア語がネイティヴでない私たちの心も震わせてくれます。

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