項目データ
作品ベニスの舟歌
出版1835年

ベニスの舟歌」は、ドイツロマン派の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn/1809年-1847年)作曲の作品で、1835年に出版されました。

メンデルスゾーンはピアノ作品集『無言歌集』というピアノ独奏のための作品集を発表しています。
この『無言歌集』は15年間をかけて作曲されたもので、全8巻48曲からなります。
38歳の若さで亡くなった彼の人生を考えると、多くの時間をかけて作曲した曲集ということなります。

「ベニスの舟歌」は、第2巻(作品30)の6曲目にあたります。
ベニスとはヴェネツィアのことですので、「ヴェネツィアの舟歌」と題されることもあります。

 無言歌集の中で、「ベニスの舟歌」というタイトルの曲は3曲あります。
第1巻6曲目、第2巻6曲目、第5巻5曲目の3曲です。
これらのタイトルは、すべてメンデルスゾーン本人によって名付けられました。
 無言歌は原語では”Lieder ohne Worte(言葉のない歌)”と言います。
こう呼び始めたのはメンデルスゾーン本人ではなく、姉のファニーだそうです。
ファニーもまた才能のある音楽家でした。

ライプツィヒに来た年の作品

メンデルスゾーンが音楽家として初めての職を手に入れたのは、「ベニスの舟歌」の2年前(1833年)のデュッセルドルフでの音楽監督の職でした。
しかし、この職は翌年に辞職してしまい、1835年にライプツィヒへ移ってきます。
ライプツィヒでの職は、ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者の仕事でした。

メンデルスゾーンはミュンヘンの音楽監督の仕事や、雑誌社の仕事を断ってライプツィヒへ来たそうです。
「ベニスの舟歌」が出版された1835年は、そんなメンデルスゾーンが新たな地で音楽活動を始めた年でした。

 メンデルスゾーンはライプツィヒで積極的に音楽活動をおこない、ライプツィヒの音楽的水準を大きく高めました。
38歳の短い生涯でしたが、亡くなるまで彼はライプツィヒで音楽活動をおこないました。

メンデルスゾーン「ベニスの舟歌」の演奏

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※無言歌集 第2巻(作品30)が全てダウンロードされます。
※最終曲(第6曲)が「ベニスの舟歌(Venezianisches Gondellied)」です。

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