メディアの方にお願いして、私たち講師陣にインタビューをしていただきました。
Suzuki Toshiyuki
歌は、噛んでも噛んでも味がなくならないガムみたい
好きなミュージシャン:Rock(Billy Joel / The Beatles / Sting / 斉藤和義) Jazz(Bill Evans / Ray Bryant) Classic (Jonas Kaufman / Juan Diego Florez)
テノール
野球好き
研究好き
インタビュアー
歌との出会いってどんな形だったんですか?
鈴木
出会いは中学時代です。
当時は音楽というよりも野球が大好きで、野球部に所属していました。
でも、ある日、合唱部から『男子が足りないから助っ人に来てほしい』と言われて、軽い気持ちで手伝いに行ったんです。
それが思いのほか楽しくて。
しかも、その合唱部がとても強くて、全国大会で銀賞まで取れたんです。
高校では合唱はやらなくなったんですけど、それがきっかけで、少しずつ音楽に興味を持つようになりました。
音楽は、邦楽や洋楽、クラシックなどいろいろなものを聞いていましたね。
インタビュアー
野球少年が合唱部に…意外なきっかけですね。
その経験が今に繋がっているのは素敵です。
歌に惹かれたのは、やっぱりその楽しさですか?
鈴木
そうですね。
もちろん、歌うこと自体が本能的に好きだっていうのもあると思います。
でも、歌を勉強していく中で、『これが答えかな』って思う瞬間が何度もあるんです。
でも、それが実は表面的な理解で、もっと奥深い世界があることに気づく。
その繰り返しが楽しいんです。
例えるなら、噛んでも噛んでも味がなくならないガムみたいな感じですね。
歌には、終わりがないんです。
インタビュアー
そんなに奥深い世界なんですね。
では、講師として生徒さんに教える際には、どんなことを大切にされていますか?
鈴木
僕が大切にしているのは、感覚に頼りすぎないことです。
感覚って人それぞれ違うので、『この感覚で』って伝えても、その人が同じように感じるとは限らないんです。
だから、感覚を説明するときは、どの筋肉をどう動かそうとしているのか、具体的な体の動きを伝えるようにしています。
インタビュアー
具体的な説明があると、イメージしやすくなりそうですね。
鈴木
そうなんです。
お互いに同じことを共有できると、より効率的に上達していけると思います。
伝統的なメソッドと最新のメソッドを組み合わせた指導とうたっていますが、特別なことをしているわけではありません。
歌う上で必要な筋肉と不要な筋肉をしっかり区別して、それを分かりやすく伝えて指導しています。
インタビュアー
なるほど、無駄を省いて理にかなったアプローチですね。
話は変わりますが、講師を目指した理由は何ですか?
鈴木
僕自身はもともと声に恵まれたタイプではないんです。
豊かな体や声質を持っていないので、ずっと試行錯誤しながら歌ってきました。
そうやって少しずつ上達する中で、『歌がこんなに楽しいものなんだ』って実感するようになったんです。
その楽しさを他の人にも伝えたくて、講師になろうと思いました。
音楽が好きな人がもっと好きになる手助けができたら、それが一番嬉しいですね。
インタビュアー
自分が苦労してきたからこそ、伝えられることがあるんですね。
生徒さんもその想いを受け取っているんだろうなと感じます。
鈴木
そうだといいですね。
歌うことは誰にでもできるけれど、奥深さを知るともっと楽しくなる。
その喜びを多くの人と分かち合いたいと思っています。
Shimizu Taeko
音楽は世界共通の“言語”みたいなもの
ソプラノ
お笑い好き
おっとり系
インタビュアー
歌が好きになったきっかけを教えていただけますか?
清水
子どもの頃から音楽がいつも身近にありました。
両親が歌うのが大好きで、小さい頃から両親のコンサートに連れて行ってもらってたんです。
その影響で、自然と歌が好きになっていったんだと思います。
インタビュアー
まさに音楽に囲まれて育ったんですね。
歌っていて良かったなと思う瞬間はどんな時ですか?
清水
歌を通じて、たくさんの人に出会えたことです。
音楽って世界共通の“言語”みたいなものなので、国籍や文化を超えて交流ができるんです。
また、音楽の世界には多様性を受け入れる文化が根付いていて、いろいろな価値観を持った人たちと出会えます。
それは本当に貴重な経験だと思っています。
インタビュアー
音楽を通じての出会いが宝物なんですね。
では、どうして講師になろうと思ったんですか?
清水
私が今まで素晴らしい舞台に立てたのは、自分一人の力ではなく、周りの人々のおかげだと思っています。
特に、これまでの指導者には本当に恵まれていて、高校や大学時代はもちろん、卒業後も素晴らしい先生方に教えていただきました。
その恩返しという意味でも、音楽を愛する人たちに手助けができればと考えて、この道を選びました。
インタビュアー
その思いが生徒さんにも伝わっていそうですね。
教える際に心がけていることはありますか?
清水
歌声をよく聞くことです。
歌声にはたくさんの情報が詰まっていて、良いところも課題も全て出ています。
どれだけその情報を正確に聞き取れるかが、指導の鍵なんです。
正しく聞き取れれば、その先のトレーニングもスムーズになります。
それに“聞く力”は、生徒さん自身にとってもとても大切なんです。
耳が育てば、上達のスピードもぐっと速くなります。
インタビュアー
耳の力が歌の上達に直結するんですね。
では、今後の目標について教えてください。
清水
太田市には音楽施設やスタジオが豊富ではありません。
だから、このスクールを始める前は、歌が好きな人がどれだけいるのか分からなかったんです。
でも、実際に始めてみたら、たくさんの方からお問い合わせをいただいて、太田市には本当に歌が大好きな方が多いんだと感じました。
そんな方々が音楽をもっと楽しめる環境を作りたいです。
そして、地域の音楽文化に少しでも貢献できたら幸せです。
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