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スペインの音楽
フランスやイタリア以外でも、ルネサンスの音楽はもちろん栄えていました。
スペインでは16世紀に音楽の黄金時代が訪れました。
スペインはカトリックの国で政治的にイタリアやフランドルと関係を深く持っていました。
その中で代表的な作曲家としてクリストバル・モラーレス(Cristóbal de Morales,1500年頃-1553年)、トマス・ルイス・デ・ビクトリア(Tomás Luis de Victoria,1548年-1611年)、アントニオ・デ・カベソン(Antonio de Cabezón,1510年-1566年)が挙げられます。
モラーレスはアカペラ様式の合唱曲で名作を残しました。
モラーレスのほぼすべての作品が宗教曲で、その中のすべてが声楽曲であることも特徴です。
ビクトリア以前のスペインの作曲家では最も影響力があったにもかかわらず、彼は職探しに苦労しています。
芸術家らしい変わった性格だったのかもしれません。
ビクトリアの音楽はローマ楽派の系統を受け継いだ音楽が特徴です。
現在では、パレストリーナにつぐポリフォニックな教会音楽の大家として評価を得ています。
しかし、パレストリーナの作品とは違い感情に訴えてくる要素を含んでいます。
盲目の演奏家であるカベソンは、対位法技法による作品を残しています。
カベソンの多くの作品は楽譜として現存しており、初期オルガンの作品として歴史的価値も高いです。
また、この時代のスペインの器楽曲では変奏曲が目立ちます。
イギリスの音楽
イギリスでも16世紀には独特の音楽が発達しました。
この時代はイギリスではヴァージナルという楽器がよく使われていました。
ヴァージナルのための曲集もあり、高い水準の変奏曲、幻想曲、トッカータが残っています。
またイギリスは当時英国国教会の設立という問題があり、カトリック的な音楽も盛んでした。
教会音楽においては、タリスやその弟子のバード、ギボンズなどにおいて黄金時代が作られました。
この時代のイギリスで忘れてはいけないことは、シェイクスピアの存在です。
シェイクスピアの劇には多くの音楽が挿入されました。
ドイツの音楽
16世紀のドイツでは音楽の前に重大な出来事が起こっています。
それはルターを中心とした宗教改革です。
その結果新しく誕生したプロテスタント教会は、新しい宗教音楽を生み出しました。
その中心がコラールです。
コラールは音楽の専門家ではなく一般市民によって歌われました。
そのため歌いやすい単純なものが多く、歌詞もドイツ語で書かれました。
また、旋律の多くはテノールによって歌われました。
このコラールは教会外でも歌われるようになり、やがて器楽曲や声楽曲も作られるようになります。
そのドイツの声楽曲に貢献した人物として挙げられるのがハンス・レーオ・ハスラー(Hans Leo Haßler,1562年-1612年)です。
ハスラーはニュールンベルグ出身で、イタリアに留学しヴェネツィアで音楽を学びました。
やがて、イタリアの音楽をアルプスを越えて初めてドイツにもたらしました。
そしてその音楽をドイツ風に消化したのです。
オランダの音楽
オランダの音楽ではオルガン奏者で作曲家でもあるヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck,1562年-1621年)を挙げておきます。
スウェーリンクの情報は少ないものですが、ヴェネツィア楽派と関係があったとされています。
スウェーリンクはヴェネツィア楽派を取り入れたオルガン作品を残しており、多くの弟子たちも育て、北ドイツに大きな影響を与えました。
現在では、対位法におけるバッハ以前の鍵盤音楽を代表する音楽家のひとりとして評価されています。