目次
項目 | データ |
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作品名 | 四十二番街(42nd Street) |
作曲 | ハリー・ウォーレン |
作詞 | アル・デュービン、ジョニー・マーサー |
脚本 | マイケル・スチュワート、マーク・ブランブル |
原作 | 1933年公開の同名の映画 |
舞台 | 1980年 ブロードウェイ |
『四十二番街(42nd Street/フォーティー・セカンド・ストリート)』は、1933年に公開されたミュージカル映画が基になっています。
この映画を基にして、1980年に同名のミュージカルがブロードウェイで初演されました。
ブロードウェイでは3,486公演(初演の1980年から1989年まで)のロングラン記録を持つヒット作品です。
ここでは『四十二番街(42nd Street)』のあらすじを、曲と対応して解説していきます。
『四十二番街(42nd Street)』の簡単なあらすじ
時間のない方のための簡単なあらすじ
ニューヨークを舞台にした、シンデレラストーリーです
田舎娘ペギーが新作ミュージカル「Pretty Lady」のオーディションのためにニューヨークを訪れます。
遅刻してしまった彼女ですが、運よくコーラスとして採用されます。
長いリハーサルを終え、いよいよミュージカルが開きます。
すると主役がケガをしてしまいます。
ペギーは代役として主役を務め、ミュージカルは見事に成功します。
『四十二番街(42nd Street)』曲の視聴
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第1幕:『四十二番街(42nd Street)』のあらすじ
田舎娘ペギーがオーディションに遅刻する
Overture
1933年 ニューヨーク
ニューヨークの42番街では新作ミュージカル「Pretty Lady」のオーディションが開かれています。
そこにペギー・ソーヤーが、田舎町ペンシルベニア州のアレンタウンからオーディションのために現れます。
しかし、オーディションは終わりかけていました。
Young and Healthy
その時、既にオーディションに合格しているビリーが、彼女に気づきます。
ビリーはペギーを一目見て気に入ります。
ビリーはペギーを取り計らってあげようとします。
しかしダンスディレクターのアンディには追い払われてしまいます。
パトロンのお気に入りのドロシーが主役に選ばれる
Shadow Waltz
一方、ミュージカルの主役には、ドロシー・ブロックが選ばれます。
ドロシーは既に全盛期を過ぎていますが、パトロンのアブナー・ディロンの要望でそれを断ることはできません。
演出家ジュリアン・マーシュは仕方なく、それに同意します。
ペギーは運よくコーラスとして選ばれる
Go into Your Dance
劇場の外ではマギー(作家)やアニー(コーラス)たちがペギーを慰めています。
彼女たちはペギーをランチに誘い、演出家のジュリアンにダンスを見てもらうよう提案します。
ペギーは幸運にもダンスを見てもらえ、コーラスのメンバーとして参加できることになります。
いくつかのトラブルを抱えながらも、一座はリハーサルを重ねる
You're Getting to Be a Habit with Me
「Pretty Lady」のリハーサルが始まります。
主役のドロシーにはキスシーンがあります。
パトロンのアブナーはそれに嫉妬し「キスではなく握手に変更」させます。
Getting Out of Town
演出家ジュリアンには、さらなる悩みの種がありました。
主役のドロシーには、パット・デニングという恋人がいたのです。
デニングの動向によっては、パトロンのアブナーは出資金を打ち切るという可能性もあります。
ジュリアンは、マフィアに「デニングをドロシーに近づかせない」ように頼みます。
Dames
厳しいリハーサルも終え、一行は初日の公演がおこなわれるフィラデルフィアへ向かいます。
ビリー「みんな若い女の子を目当てにショーにやってくる!」と歌い上げます。
ミュージカルの初日公演が始まる
I Only Have Eyes for You
公演前夜
前夜祭が開かれています。
主役のドロシーは舞台に身を捧げる生活を送っていますが、恋人デニングのことをいつも気にかけています。
しかしパトロンとの手前もあり、デニングの関係は決して良好とは言えません。
そんなドロシーが、恋人への愛と不安な気持ちを吐露します。
ペギーが舞台上でドロシーに怪我をさせ、クビになる
We're in the Money
劇中劇「Pretty Lady」
「Pretty Lady」の初日が無事開演します。
しかしこの劇中にアクシデントが起こります。
ドロシー(主役)とペギーがぶつかり、ドロシーが怪我をしてしまうのです。
主役の降板で、ミュージカルは続行不可能となります。
ペギーは演出家ジュリアンにクビを言い渡されます。
ペギーは田舎に帰るために駅へ向かいます。
第2幕:『四十二番街(42nd Street)』のあらすじ
ジュリアンがペギーを一座に連れ戻す
Sunny Side to Every Situation
ドロシーは、足首を骨折していました。
主役がいなければ、ショーの幕は開きません。
コーラスの皆は「ペギーなら代役を務めあげることができる!」とジュリアンに語ります。
ジュリアンは駅に向かい、ペギーを止めに向かいます。
Lullaby of Broadway
フィラデルフィア ブロードストリート駅
ジュリアンはペギーに謝罪し、彼女にショーに戻ってもらうように頼みます。
ペギーは悩みますが、ショーに残ることを決めます。
ペギーが猛練習を積み、ドロシーがそれを励ます
About a Quarter to Nine
ペギーは2日間で役を学ばなければならず、四苦八苦しています。
そこに突然ドロシーが訪れてきます。
ドロシーは意外なことにペギーを勇気づけます。
そして、ミュージカルの最後の曲「About a Quarter to Nine」の歌い方を親切にアドバイスしてくれます。
ペギーが主役を見事に務め、シンデレラストーリーが完結する
Shuffle off to Buffalo/42nd Street
ペギーが主役となったミュージカルの幕が開きます。
ジュリアンは「スターになって戻ってこい!」とペギーを送り出します。
ミュージカルは大成功をおさめ、ペギーがスターダムにのし上がる予感を感じさせます。
42nd Street(Reprise)
舞台終演後、最後にジュリアンが静かに「42nd Street」を歌います。
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