フランス国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」は、日本人でもよく耳にする歌で、マルセイユの歌とも呼ばれます。
マルセイユはフランスの都市の名で、この歌の元はフランス革命時の革命歌です。
過激な歌詞の内容が議論の的となることもしばしばです。

ここではそんな「ラ・マルセイエーズ(フランス国歌)」の歌詞と日本語訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

歌詞は7番までありますが、今回はよく歌われる1番、6番を和訳します。

「ラ・マルセイエーズ」の歌詞1番

Allons enfants de la Patrie,
Le jour de gloire est arrivé !
Contre nous de la tyrannie,
L'étendard sanglant est levé,
L'étendard sanglant est levé,

Entendez-vous dans les campagnes
Mugir ces féroces soldats ?
Ils viennent jusque dans nos bras
Égorger nos fils, nos compagnes !

「ラ・マルセイエーズ」の対訳1番

行こう 祖国の子供たちよ
栄光の日が来た!
私たちに対して 暴政の
血まみれの旗が上がった
血まみれの旗が上がった

聞こえるか 戦場の
残酷な軍人のうなりが?
彼らは私たちの腕の中まで来て
私たちの息子や妻の 喉を掻き切って殺す!

単語の意味

フランス語 意味
aller 行く
enfants 子供
patrie 祖国
jour
contre 対して
tyrannie 専制君主制・暴政
étendard
sanglant 血まみれの・流血の
levé 上がった
entendre 聞こえる・聞く
compagne 田舎・平地・活動・作戦・戦い
mugir うなる・怒号する
féroce 残酷な・むごい
soldat 兵隊・軍人
ils 彼らは
venir 来る
jusque ~まで
dans ~の中に、で
bras
égorger 喉を掻き切って殺す
fils 息子
compagne 友達・仲間・妻

「ラ・マルセイエーズ」の歌詞(繰り返し部分)

Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu'un sang impur
Abreuve nos sillons !

「ラ・マルセイエーズ」の対訳(繰り返し部分)

武器をもて 市民よ
軍隊を組め
向かおう 向かおう!
けがれた血が
私たちの田畑をうるおすまで!

単語の意味

フランス語 意味
arm 武器
citoyen 市民・同志
former 形作る・組織する・なす
bataillon 大隊・軍・軍隊
marcher 歩く・向かう・行進する
sang
impur 不純な・汚い・けがれた
sillon 田畑

「ラ・マルセイエーズ」の歌詞6番

Amour sacré de la Patrie,
Conduis, soutiens nos bras vengeurs
Liberté, Liberté chérie,
Combats avec tes défenseurs !
Combats avec tes défenseurs !

Sous nos drapeaux que la victoire
Accoure à tes mâles accents,
Que tes ennemis expirants
Voient ton triomphe et notre gloire !

「ラ・マルセイエーズ」の対訳6番

祖国への神聖な愛よ
私たちの復讐の手を導いてください
自由よ 最愛の自由よ
あなたの支持者と一緒に戦ってください!
あなたの支持者と一緒に戦ってください!

私たちの旗の下に 勝利よ
あなたの力強い言葉のところに 駆けつけてください!
あなたの瀕死の敵が
あなたの大勝利と私たちの栄光とを見ますように!

単語の意味

フランス語 意味
amour
sacré 神聖な
patrie 祖国
conduire 導く・連れていく
vengeur 復讐の・仕返しの
liberté 自由
chérie いとしい・最愛の
combattre 戦う
avec ~と一緒に
tes 君の
défenseur 守護者・保護者・支持者
sous ~の下に、を
drapeau
victoire 勝利
mâle 男(雄)の・力強い・男性的な
accent なまり・口調・言葉
accourir 駆けつける・走ってくる
ennemi
expirant 瀕死の・消えかかった
triomphe 大勝利・大成功
voir 見る・見える

フランス国歌について

france
最後にこのフランス国歌について少し紹介したいと思います。

フランス革命中の1792年に作曲

フランス国歌の元は、フランス革命真っただ中の1792年に作曲されたと言われています。
市長の希望で、工兵大尉のルージェ・ド・リールが部隊を鼓舞するためにたった一日で作曲したそうです。

マルセイユ連盟兵がパリに入城したときにこの歌を口ずさんだことをきっかけに、市民に広がりました。
そのためにこの歌は「ラ・マルセイエーズ」と言われています。

1830年の七月革命以降に国歌に

1792年に作曲された「ラ・マルセイエーズ」ですが、暴政を批判する過激な歌詞のため、ナポレオンの時代は公共の場で歌われることはありませんでした。

これが解禁されたのが1830年に起きた七月革命以降です。
これをきっかけに「ラ・マルセイエーズ」は国歌に指定され、ベルリオーズが1830年に編曲もしています。
現在でも憲法で「ラ・マルセイエーズ」が国歌だと明記されています。

追悼歌としての「ラ・マルセイエーズ」

過激な歌詞で議論の的となる「ラ・マルセイエーズ」ですが、近年は追悼歌として様々な場で歌われています。
2015年に起こったパリ同時多発テロの犠牲者をしのび、国民議会やベルサイユ宮殿でも歌われました。
またサッカーの代表戦でも犠牲者へ追悼の歌が歌われています。