Nostalgia(郷愁)はピエトロ・チマーラ(Pietro Cimara, 1887年~1967年)によって作曲されました。
詩はハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine, 1797年~1856年)のドイツ語のものをもとにしています。
それを伊訳した人物は不明となっています。

ここでは、チマーラ作曲の「Nostalgia(郷愁)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

「Nostalgia(郷愁)」の歌詞1

Quando a sera io vado stanco
nella selva addormentata,
parmi scorgere al mio fianco
la tua forma delicata.

「Nostalgia(郷愁)」の対訳1

夕方に私が疲れて行く時
まどろんでいる森に、
私には私の側に見つけるように思われる
君のきゃしゃな姿を。

単語の意味

quando/~の時に
a/~に、~へ、~まで
sera/夕方、晩、夜
io/私は
vado→andare/行く
stanco/疲れた
nella→in+la/~に+(英:the)
selva/森、森林
addormentato/眠った、まどろんでいる
parmi→mi parere/私には~のように思われる
scorgere/見つける、気付く
al→a+il/~に+(英:the)
mio/私の
fianco/側面、横側
la/(英:the)
tuo/君の
forma/形、かっこう
delicato/繊細な、きゃしゃな

「Nostalgia(郷愁)」の歌詞2

Del tuo velo è il biancheggiare?
Miro il tuo leggiadro volto?
O sol è chiaror lunare
che dei pini entra nel folto?

「Nostalgia(郷愁)」の対訳2

白くなっているものは君のヴェールなのか?
私は君の優美な顔を眺めているのか?
それともただ月の薄明りなのか
松の木々の密集地に差し込む?

※4行目のche以下は3行目のchiaror lunare(月の薄明り)にかかるので「松の木々の密集地に差し込む月の薄明りなのか」となる

単語の意味

del→di+il/~の+(英:the)
velo/ヴェール
è→essere/(英:be動詞)
biancheggiare/白くなる、白色を帯びる
mirare/眺める、見とれる
leggiadro/優美な、愛らしい
volto/ 顔つき、顔
o/あるいは、または、それとも
solo/ただ~だけの
chiarore/薄明かり
lunare/月の
che/~するところの
dei→di+i/~の、~に対する+(英:the)
pino/松
entrare/入る、入り込む
nel→in+il/~に+(英:the)
folto/密集した、濃い

「Nostalgia(郷愁)」の歌詞3

Ma quel ch'io sommessamente
sento scorrere è il mio pianto?
Oppur tu sei veramente
che mi segui,e piangi tanto?

「Nostalgia(郷愁)」の対訳3

しかし私が静かな音で聞いているあれは
私の涙が流れている音なのか?
あるいは本当に君なのか
私について来て、たくさん泣いている?

※4行目che以下は3行目のtu(君)にかかるので「私について来て、たくさん泣いている君なのか?」となる

単語の意味

ma/しかし
quel/あの、~するところの物
ch'io→che+io/~するところの+ 私は
sommessamente/低い声で、静かな音で
sento→sentire/感じる、聞く
scorrere/流れる
pianto/涙
oppure/あるいは
tu/君は、君が
sei/(英:be動詞)
veramente/本当に
mi/私に
seguire/後を追う、ついて行く
e/そして
piangere/泣く
tanto/たくさんの、こんなに

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