リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss/1864年~1949年)の「Allerseelen(万霊節)」は彼にとって最初の歌曲集「最後の木の葉(Letzte Blätter)による8つの歌曲」の第8曲です。
この歌曲集は1885年に作曲されました。

詩はヘルマン・ヴォン・ギルムによるもので、この「Allerseelen(万霊節)」はすでに他界した恋人の想いをカトリックの祭日に歌っています。
数あるリヒャルト・シュトラウスの中でも特に人気の高い作品です。

ここでは、リヒャルト・シュトラウス作曲の「Allerseelen(万霊節)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。

「Allerseelen(万霊節)」の名演

エリー・アーメリング(Elly Ameling/1933年- )
オランダのソプラノ歌手

「Allerseelen(万霊節)」の歌詞1

Stell' auf den Tisch die duftenden Reseden,
Die letzten roten Astern trag herbei,
Und laß uns wieder von der Liebe reden,
Wie einst im Mai.

「Allerseelen(万霊節)」の対訳1

テーブルの上にいい香りのするモクセイ草を立てて
最後の赤いアスターをこちらへ運びましょう
そして再び愛を語りましょう
かつての五月のように

「Allerseelen(万霊節)」の歌詞2

Gib mir die Hand,daß ich sie heimlich drücke
Und wenn man's sieht,mir ist es einerlei,
Gib mir nur einen deiner süßen Blicke,
Wie einst im Mai.

「Allerseelen(万霊節)」の対訳2

私に手を差し出して、ひそかに手を握らせてください
もし人が見ていても構わない
あなたの愛らしい眼差しを私に送ってください
かつての五月のように

「Allerseelen(万霊節)」の歌詞3

Es blüht und duftet heut auf jedem Grabe,
Ein Tag im Jahr ist den Toten frei;
Komm an mein Herz,daß ich dich wieder habe,
Wie einst im Mai.

「Allerseelen(万霊節)」の対訳3

お墓にはみないいにおいの花がいっぱい、
1年に1度の、死者が自由になる日だ
私の心にきて、あなたを再び手に入れたい
かつての五月のように

「Allerseelen(万霊節)」に出てくる主な単語

stellen/立てる
Reseda/モクセイソウ
letzt/最後の・最近の
rot/赤い
Aster/アスター・エゾギク(植物)
herbei/こちらへ
und/そして
lass/~させる
lass uns/~しましょう
wieder/再び
einst/かつて・以前
Mai/五月

geben/渡す・差し出す
mir/私に
Hand/手
dass(英:that節)
heimlich/秘密の・ひそかな
drücken/押す・押し付ける・握らせる
wenn/もし~であれば・~するときに
man/人は
sehen/見える・見る・会う
einerlei/どうでもよい・構わない
dein/君の
süß/甘い・愛らしい・かわいい
Blick/視線・まなざし・眺め

blühen/(花が)咲いている
duften/良い香りのする
Tag/1日・日・昼間
Jahr/年
Tote/死者・故人
frei/自由な
kommen/来る・近づいてくる
Herz/心

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