『Eri tu che macchiavi quell’anima(お前こそ心を汚すもの)』は、ヴェルディ作曲のオペラ『仮面舞踏会』の第3幕でレナート(バリトン)によって歌われます。

 ヴェルディはオペラ史において最も重要な作曲家の一人で、今でも絶大な人気を誇っています。
彼は『仮面舞踏会』の他にも、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』など数多くの傑作を遺しました。
また、ヴェルディはワーグナーと同年齢で、そのことから二人は比較されることがしばしばあります。

ここでは『Eri tu che macchiavi quell’anima(お前こそ心を汚すもの)』の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

↑ 『仮面舞踏会』の詳細はこちらから

『Eri tu che macchiavi quell’anima(お前こそ心を汚すもの)』の名演

レオ・ヌッチ(Leo Nucci/1942年-)
イタリアのバリトン歌手で、イタリアオペラを代表するオペラ歌手。

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の歌詞1

Eri tu che macchiavi quell’anima,
La delizia dell’anima mia;
Che m’affidi e d’un tratto esecrabile
L’universo avveleni per me!

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の対訳1

お前か あの魂を傷つけ
私の魂の喜びを(傷つけたのは)
私を信頼させ、突然いまわしく
私のために世界を毒でおかしたのか

単語の意味

macchiare/汚す、傷つける
quello/あの、その
anima/魂、心
delizia/歓喜
affidare/任す、ゆだねる、信頼させる
d’un tratto/突然
tratto/線、態度、部分
esecrabile/憎むべき
avvelenire/毒を混ぜる、毒殺する

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の歌詞2

Traditor! che compensi in tal guisa
Dell’amico tuo primo la fé!
O dolcezze perdute!
O memorie d’un amplesso che l’essere india!
Quando Amelia sì bella, sì candida
Sul mio seno brillava d’amor!

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の対訳2

裏切者!こうしたやり方で報いるのか
お前の親友の信頼に!
ああ失った優しさよ!
ああ幸せをもたらした抱擁の記憶よ !
アメリアがとても美しく とても純潔なとき
私の胸に 愛で輝いていた!

単語の意味

traditore/裏切者
compensare/報いる、償う
tale/こうした、そのような
guisa/流儀、仕方
amico/友達
primo/最初の、筆頭の
fé/信頼
dolcezze/甘さ、優しさ
perduto/なくした、失った
memoria/記憶、思い出
amplesso/抱擁
quando/とき(when)
sì/かほどに
bello/美しい、素晴らしい
candido/純潔な、純白の
seno/胸
brillare/輝く
amore/愛

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の歌詞3

È finita,
non siede che l’odio e la morte nel vedovo cor!
O dolcezze perdute, o speranze d’amor!

『Eri tu che macchiavi quell’anima』の対訳3

もうおしまいだ
妻を失った心には 憎しみと死以外残っていない
ああ失った優しさよ、愛の希望よ!

単語の意味

È finita/もうおしまいだ
finito/終わった
odio/憎しみ
morte/死
vedovo/夫(妻)を失った
core/心
dolcezze/甘さ、優しさ
perduto/なくした、失った
speranza/希望
amore/愛

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