「La donna è mobile(女心の歌)」はヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」の中で、マントヴァ公爵(テノール)によって歌われるアリアです。
「リゴレット」は1851年に初演されたヴェルディ中期の傑作で、現在でも世界各地で上演されている人気のオペラです。
その中でも「La donna è mobile(女心の歌)」はヴェルディにとっても会心の出来で、外部に漏れぬよう初演まではリハーサルへの一般人の出入りや盗み聴きを禁じたそうです。
初演後は街でこの「La donna è mobile(女心の歌)」を鼻歌で歌う人が多くみられるほどの熱狂ぶりでした。
ここでは「La donna è mobile(女心の歌)」の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
La donna è mobileの名演
ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti、1935年10月12日 – 2007年9月6日)
イタリアのテノール歌手
La donna è mobileの歌詞1
La donna è mobile
Qual piuma al vento,
Muta d'accento - e di pensiero.
Sempre un amabile,
Leggiadro viso,
In pianto o in riso, - è menzognero.
La donna è mobileの対訳1
女は気まぐれだ
風になびく羽根のように
言うことも変わる、そして考えも(変わる)
いつも感じの良い
愛らしい表情で
泣いているときも笑っているときも、それには嘘がある
単語の意味
イタリア語 | 意味 |
---|---|
donna | 女性・女 |
mobile | 動かせる・変わりやすい・不安定な・移り気な・気まぐれな |
piuma | 羽根・翼 |
vento | 風 |
mutare | 変わる・変える |
accento | アクセント・口調・抑揚 |
pensiero | 考え・意見・思考 |
イタリア語 | 意味 |
---|---|
sempre | いつも |
amabile | 愛すべき・かわいらしい・感じの良い |
leggiadro | 優美な・愛らしい |
viso | 顔・表情・顔つき |
pianto | 涙・泣くこと・悲嘆 |
riso | 笑い・笑顔 |
menzognero | うそつきの・偽りの・でたらめの |
La donna è mobileの歌詞2
È sempre misero
Chi a lei s'affida,
Chi le confida - mal cauto il core!
Pur mai non sentesi
Felice appieno
Chi su quel seno
- non liba amore!
La donna è mobileの対訳2
いつも不幸なのは
女性に心をゆだねる人だ
それを信じる人だ うまく警戒心を持たずに
そうは言っても、感じずに終わるのは
女性の胸で本物の幸せを(※上の行にかかる)
愛を味わえない人だ
単語の意味
イタリア語 | 意味 |
---|---|
sempre | いつも |
misero | 貧しい・哀れな・不幸な |
chi | 人 |
lei | 彼女に |
affidare | 任す・ゆだねる・信頼させる |
confidare | 頼る・信頼する |
male | 悪く・まずく・うまく~できないで・悪 |
cauto | 慎重な・用心深い・警戒心のある |
core | 心・心臓 |
seno | 胸 |
libare | 口をすする・すする・乾杯する |
amore | 愛 |
イタリア語 | 意味 |
---|---|
pure | けれども・そうは言っても |
mai | 一度も~ない |
felice | 幸福な・楽しい・幸運な |
appieno | 十分に・全く・完全に |
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