「Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)」は、ジョヴァンニ・パイジエッロ(Giovanni Paisiello)が作曲し1789年に上演されたオペラ「La Molinara(美しい水車小屋の娘)」の中で歌われるアリアです。
ベートーヴェンやパガニーニは、この曲を主題に変奏曲も作曲しています。
この作品は傑作として評価されましたが、パイジエッロと同じ台本で、ロッシーニが「Il Barbiere di Siviglia(セヴィリアの理髪師)」を作曲したために、忘れ去られてしまいました。
ここでは「Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
多少不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)の名演
ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti、1935年10月12日 - 2007年9月6日)
イタリアのオペラ歌手
無料楽譜
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【Vol.1】の27曲目です。
Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)の歌詞1
Nel cor più non mi sento
brillar la gioventù;
cagion del mio tormento,
amor, sei colpa tu,
Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)の対訳1
心に 私はこれ以上感じない
青春が輝くのを
私の苦しみの原因は
愛だ あなたは罪なのだ
単語の意味
| イタリア語 | 意味 |
|---|---|
| nel | in+il |
| cor | =cuore心・心臓 |
| pìù | もっと多く |
| sentirsi | 感じる |
| brillare | 輝く |
| gioventù | 青春・若々しさ |
| cagione | 原因 |
| mio | 私の |
| tormento | 苦しみ |
| amore | 愛 |
| colpa | 罪・過ち・過失 |
| sei | =essere(英語:be) |
Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)の歌詞2
Mi pizzichi, mi stuzzichi,
mi pungichi, mi mastichi,
che cosa è qesto ahimè?
pietà, pietà, pietà!
amore è un certo che,
che disperar mi fa!
Nel cor pìù non mi sento(もはや私の心には感じない)の対訳2
私をつねり、私をつつき
私を刺し、私を噛む
ああ これは何だ
どうか どうか どうか
愛は私を絶望させる何ものかだ!
単語の意味
| イタリア語 | 意味 |
|---|---|
| mi | 私を |
| pizzicare | つねる |
| stuzzicare | つつく |
| masticare | かみ砕く |
| che cosa | 何が・何を |
| questo | この |
| ahimè | ああひどい |
| pietà | 哀れみ・どうか |
| un certo che | ある何か |
| disperare | 絶望する |
| fare | する・~させる |
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