「Quando me'n vò(私が街をあるけば)」はイタリアを代表するオペラ作曲家であるプッチーニ(Puccini)のオペラ「ラ・ボエーム(La Bohème)」の劇中でムゼッタ(ソプラノ)によって歌われます。
この曲は「ムゼッタのワルツ」とも呼ばれソプラノのアリアの中でも有名なものです。
短いアリアですがとても華やかな曲ですので、コンサートなどでもよく歌われています。

恋人マルチェッロと別れたムゼッタがカフェ「モミュス」でマルチェッロを見かけ、マルチェッロが自分と別れたことを後悔するように、自分の魅力について歌う場面です。

ここでは「Quando me'n vò(私が街をあるけば)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
※再生される音声ソフトは多少不自然な場合があります。

Quando me'n vòの名演

アンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko, 1971年9月18日 - )
ロシア出身のソプラノ歌手

Quando me'n vòの歌詞1

Quando me'n vò soletta per la via,
la gente sosta e mira
e la bellezza mia tutta ricerca in me,
da capo a piè ...

[歌詞の発音] ※2行ごとに分けて発音しています。

Quando me'n vòの対訳1

私が一人で街をあるけば、
人々は立ち止まり、見とれるわ
そして私の美しさを私の中にすべて求めるの
頭の先から足先まで

単語の意味

quando/~の時に
me'n vò(me ne vado→andarsene)/立ち去る、去る、死ぬ、あの世へ行く
soletto/孤独な、単独の
per/~へ、~に、~の方向に
la/(英:the)
via/道、通り、街道
gente/人々、世間の人
sostare/とどまる、足を止める、少し立ち止まる
e/そして
mirare/見つめる、眺める、見とれる
bellezza/美しさ
mio/私の
tutto/すべての、全部の、全体の
ricercare/再び探す、求める、請い願う
in/~の中に、~の中で、~に、~において
me/私に
da/~から
capo/頭
a/~まで
piè/足

Quando me'n vòの歌詞2

Ed assaporo allor la bramosia sottil
che da gl'occhi traspira
e dai palesi vezzi intender sa
alle occulte beltà.
Cosi l’effluvio del desio tutta m'aggira,
felice mi fa!

[歌詞の発音] ※2行ごとに分けて発音しています。

Quando me'n vòの対訳2

そしてその時 私は味わうの 鋭い熱望を
その人々の目から現れる
そして人々は理解することができるの 見たままの愛らしさから
隠された美しさまでを
このように私のすべてを取り巻く欲求の香気で
私は幸せになるのよ!

※2行目のche以下の文章は1行目のbramosia(熱望)にかかる

単語の意味

ed/そして
assaporare/味わう、楽しむ
allora/その時
bramosia/熱望、切望
sottile/細い、鋭い、純粋な
che/(関係代名詞)~するところの
gli/(英:the)
occhio/目
traspirare/発散する、現れる
dai/da+i
palesare/明かす、知らせる、暴露する
vezzo/愛らしさ、愛嬌
intendere/理解する、分かる
sapere/知る、分かっている、できる
alle/a+le
occultare/隠す、包み隠す
beltà/美しさ
cosi/このように
effluvio/香気
del/di+il
desio/願い、欲求
mi/私を、私に
aggirare/迂回する、取り囲む、だます、かき乱す
felice/幸福な、うれしい、楽しい
farsi/~になる

Quando me'n vòの歌詞3

E tu che sai, che memori e ti struggi
da me tanto rifuggi?
So ben: le angoscie tue non le vuoi dir,
Ma ti senti morir!

[歌詞の発音] ※2行ごとに分けて発音しています。

Quando me'n vòの対訳3

そしてそれを知っている、思い出し、思い焦がれている あなたは
私からまた逃げるの?
私は良く知っているのよ。あなたが言いたがらないあなたの激しい苦悩を、
それどころか死にそうな気分になっていることを!

※1行目のche~はそれぞれtuにかかるので「知っているあなたは、思い出し、思い焦がれているあなたは」となる。
※tuはマルチェッロのことをさす。

単語の意味

tu/君、あなた、お前
memorare/思い出す、想起する
struggersi/思い焦がれる
tanto/たくさんの、多くの
rifuggire/再び逃亡する、避ける、遠ざける
bene/よく、十分に
angoscia/激しい苦悩、不安
tuo/君の、あなたの、お前の
non/~ない
volere/~が欲しい、望む、~したい
dire/言う、口に出す
ma/しかし、でも、それどころか
sentirsi/感じる、~の気分になる
morire/死ぬ