「Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)」は、フランチェスコ・ドゥランテ(Francesco Durante, 1684年~1755年)によって作曲されました。
フランチェスコ・ドゥランテはバロック時代の後期に活躍したイタリアの作曲家であり、教師としても才能を発揮しました。
作曲においては主に教会音楽において力を発揮しました。
また私生活では三度も結婚をしている人物でもあります。

ここでは「Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の名演

ディミトリー・ホロストフスキー(Dmitri Hvorostovsky, 1962年10月16日 - )
ロシアのバリトン歌手

無料楽譜

上記ページからダウンロードできます。
【Vol.2】の25曲目です。

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の歌詞1

Vergin, tutto amor
o madre di bontade, o madre pia,
ascolta, dolce Maria,
la voce del peccator.

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の対訳1

すべての愛である聖母マリアよ
優しい母、慈悲深い母よ、
聞いてください、優しいマリアよ
罪人の声を

vergin/処女・乙女・聖母マリア
tutto/すべての
amore/愛
madre/母
di/~の
bontà/善意・優しさ
pio/信心深い・慈悲深い・聖なる
ascoltare/聞く
dolce/甘い・優しい
Maria/マリア
voce/声
del/di+il
peccatore/罪人

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の歌詞2

Il pianto suo ti muova,
ti muovan suoi lamenti,
suo duol, suoi tristi accenti
oda il tuo pietoso cor.

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の対訳2

彼(罪人)の涙があなたを動かし
かれの嘆きがあなたを動かし
彼の苦悩、彼の不幸な言葉
あなたの慈悲深い心が聞こえますように

suo/彼の
pianto/涙・失望
ti/あなたを
muovere/動かす
suoi/彼の
lamento/嘆き・うめき声・文句
duolo/悲しみ・苦悩
tristo/不幸な・たちの悪い・意地の悪い
accento/アクセント・口調・言葉の調子
tuo/あなたの
pietoso/慈悲深い・哀れみ深い
core→cuore/心・心臓
oda→udire/聞く・聞こえる・耳にする

Vergin, tutto amor(愛に満ちた処女よ)の楽譜

日本で声楽を勉強している方のほとんどが持っているであろう全音楽譜出版社の「イタリア歌曲集1」です。
イタリア古典歌曲の楽譜はいくつか出版されていますが、こちらが「ザ・定番」の楽譜だと言えると思います。
対訳や、イタリア語の発音についても記載がありますので入門者にも勉強しやすい内容です。

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