4章/バロック音楽 4-13.音楽の母、ヘンデル 2015年12月11日 バロック時代の音楽を頂点へと極めたバッハとヘンデルですが、彼らの生き方は正反対でした。 バッハがドイツから外に出なかったのに対して、ヘンデルはヨーロッパを駆け巡りました。 この環境の違いからは、ヘンデルの音楽はバッハに比べて、明快で人間的な曲が多く見られます。 2人は生涯顔を合わせることはなかったそうです。 ヘンデルは...
4章/バロック音楽 4-12.バロック音楽の頂点、大バッハ 2015年12月10日 バロック時代の音楽はバッハとヘンデルで頂点を迎えることになります。 バッハは過去の伝統と新しい様式を融合しました。 そして自由な創造力で対位法的でありながら和製的様式も持ったドイツの音楽を作りました。 作品の数も多く、ジャンルも広くとりあつかっています。 バッハは170cmほどあり、当時の人としてはかなり大柄でした。 ...
4章/バロック音楽 4-11.バロック時代のオルガン作品とチェンバロ作品 2015年12月9日 バロック時代のオルガン音楽は、ドイツを中心に栄えました。 17世紀前半のジローラモ・フレスコバルディ(Girolamo Frescobaldi,1583年-1643年)が門下のヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(Johann Jakob Froberger,1616年-1667年)に影響を与え、南ドイツに広がっていきまし...
4章/バロック音楽 4-10.協奏曲とヴィヴァルディ 2015年12月3日 協奏曲 管弦楽のソナタから発生して、17世紀末には協奏曲も誕生しました。 初めての協奏曲は、コレッリが1680年頃に書いた12曲の合奏協奏曲だと言われています。 初期の協奏曲は、合奏での強弱の変化や、トリオソナタ、ヴァイオリンの演奏技術の向上が絡み合って生まれました。 弱いところではトリオソナタの形ですが、強くなると人...
4章/バロック音楽 4-9.バロック時代のヴァイオリン音楽 2015年12月1日 ヴァイオリン音楽ではビタリ、コレッリ、トレルリなどの作曲家が現れました。 彼らは教会ソナタ、室内ソナタ、独奏ソナタなどの形式の曲を多く書きました。 そしてその後、ビバルディやタルティーニが登場します。 彼らの残した音楽は後の古典主義の音楽に多くの影響を与えることになります。 教会ソナタ 1643年に優れたオルガン奏者で...
4章/バロック音楽 4-8.バロック時代の楽器と器楽 2015年11月29日 楽器の発達したバロック時代 バロック時代の音楽の隆盛は、楽器の性能が向上したことが大きく関係しています。 初期バロック時代は、声楽分野のオペラやオラトリオにおいてはモノディーが発達しました。 しかし器楽の分野においては、ルネサンス音楽の単純なものからすぐに複雑なものへと向かいました。 対位法が盛んになり後期バロックには...
4章/バロック音楽 4-7.イギリスとドイツのオペラ 2015年11月27日 イギリスのオペラ イギリスのオペラは宮廷の祭典劇である仮面劇をルーツとしています。 仮面劇は、16世紀初めにルネサンス時代のイタリアの仮面劇がフランスを経由して伝わりました。 初めの頃の仮面劇は、舞踏とそれに関する伴奏と合唱だけでした。 17世紀になると仮面劇の中にレチタティーヴォも使われるようになり、オペラに近づいて...
4章/バロック音楽 4-6.フランスのオペラ 2015年11月25日 誇り高いフランス人 17世紀にはフランスにもイタリアのオペラが伝わりました。 自国の芸術性に誇りを持っていたフランス人は、イタリアのオペラを直ちに受け入れはしませんでした。 しかし17世紀後半になると、フランス人の作曲家たちにイタリアのオペラも影響を与えるようになってきました。 フランスのオペラの起源 フランスのオペラ...
4章/バロック音楽 4-5.スカルラッティとナポリ派 2015年11月23日 オペラはヴェネツィアからナポリへ オペラはヴェネツィアで栄えましたが17世紀後半から18世紀初めにかけて、オペラの活動の中心はヴェネツィアからナポリへ移りました。 ナポリ派の創始者の1人としてプロヴェンツァーレが挙げられます。 ナポリ派のオペラの特徴は旋律を重要視したことです。 音楽の対比性も明確に見られます。 ナポリ...
4章/バロック音楽 4-4.モンテヴェルディ 2015年11月21日 オペラが民衆に広まる フィレンツェで生まれた新しい音楽はモンテヴェルディによってさらに発展します。 後期ルネサンスの音楽からバロック音楽への移行を成し遂げるのにモンテヴェルディは重要な役割を果たしました。 モンテヴェルディはクレモナの出身でマントヴァ公国の宮廷楽長を務めたのちに、1613年にヴェネツィアのサン・マルコ大...