数々の有名オペラを生み出しているジュゼッペ・ヴェルディですが、その中でも最も有名なオペラの一つに「椿姫(La Traviata)」があります。

1853年初演のこのオペラは娼婦を主人公にしたことから当時は検閲から問題視されたそうです。
またリハーサルに十分な時間がかけられなかったことも理由に挙げられていますが、初演は大失敗に終わったそうです。
ただ皆さんもご存知の通り、今では世界中で休むことなく上演され続けているオペラとなっています。
「カルメン」も「蝶々夫人」も初演は大失敗だったそうなので、初演がそのまま評価につながらない良い例かもしれません。

また日本語タイトルは「椿姫」ですが、La Traviataを日本語にすると「道を踏み外した女」という意味です。

今回はその「椿姫」の第2幕第1場でアルフレード(テノール)によって歌われる「De'miei bollenti spiriti(燃える心を)」の対訳・和訳を紹介したいと思います。

それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

De'miei bollenti spiriti(燃える心を)の名演

プラシド・ドミンゴ(Plácido Domingo,1941年1月21日-)
スペインのテノール歌手

De'miei bollenti spiriti(燃える心を)の歌詞1

De' miei bollenti spiriti
Il giovanile ardore
Ella temprò col placido
Sorriso dell'amore!

De'miei bollenti spiritiの対訳1

私の燃えたぎる心の
青春の熱情を
彼女が穏やかに和らげた
愛の微笑みで!

単語の意味

miei/私の
bollente/沸いている・沸騰の・燃えたぎる・熱血の
spirito/精神・心
giovanile/青年の・青春の・若い時の
ardore/激しさ・熱情・熱意
ella/彼女は・彼女が
temprare→temperare/和らげる・緩和する
placido/穏やかに・平静な
sorriso/微笑み・喜び
amore/愛

De'miei bollenti spiriti(燃える心を)の歌詞1

Dal dì che disse:vivere Io voglio a te fedel,
Dell'universo immemore
Io vivo quasi in ciel.

De'miei bollenti spiritiの対訳1

彼女が「私はあなたに貞節をもって生きたい」と言った日から
この世のことは忘れて
私はまるで天国で生きているようだ

単語の意味

dì/日・一日
dire/言う
vivere/生きる・生活する
volere/したい・ほしい
fedele/忠実な・貞節な
universo/すべての・宇宙・地球・世界
immemore/覚えていない・忘れっぽい
quasi/ほとんど・まるで
cielo/空・天・天国

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