ロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810年~1856年)が作曲した「Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)」は歌曲集「ミルテの花(Myrthen)」作品25の中の第11曲目です。
「Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)」の詩はフリードリヒ・リュッケルト (Friedrich Rückert, 1788年~1866年)によるものです。
「ミルテの花」はシューマンの歌曲の年と呼ばれる1840年に作曲されています。
そして、シューマンの結婚式の前日に妻となるクララに捧げられた歌曲集です。
この歌曲集にはクララへの愛が沢山詰まっています。
ここでは「Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
少し不自然ですが、あえて歌詞と対訳は行が対応するように、かつ単語の意味をなるべくそのまま載せています。
詩的な美しい対訳ではありませんがご了承ください。
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の名演
ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau, 1971年5月31日 - )
ドイツ出身のソプラノ歌手
無料楽譜
[Myrthen]の無料楽譜(IMSLP/外部サイト)
※歌曲集「ミルテの花(Myrthen)」作品25の全曲がダウンロードされます。Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)は11曲目(24ページ目)です。
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Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の歌詞1
Mutter, Mutter! glaube nicht,
Weil ich ihn lieb’ all so sehr,
Daß nun Liebe mir gebricht,
Dich zu lieben, wie vorher.
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の対訳1
お母さん、お母さん! 私は思わないわ、
私が彼をとっても好きだからといって、
今では 愛が私に欠けているなんて、
以前のようにあなたを愛する(愛が)。
単語の意味
glauben/思う、信じる
weil/~であるから
lieben/愛する
all/すべての
so/そのように
sehr/とても
nun/今では
Liebe/愛
gebrechen/~が不足している、欠けている
wie/~のように
vorher/以前に
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の歌詞2
Mutter, Mutter! seit ich ihn liebe,
Lieb’ ich erst dich sehr.
Laß mich an mein Herz dich zieh’n,
Und dich küssen, wie mich er!
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の対訳2
お母さん、お母さん! 私は彼を愛して以来、
私は初めてあなたのことをとても愛したわ。
私の胸にあなたを抱かせて、
口づけさせて、彼が私にするように!
単語の意味
seit/~以来
erst/初めて
sehr/とても
laßen/~させる
Herz/胸
ziehen/引く、移動する
küssen/キスする、口づけする
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の歌詞3
Mutter, Mutter! seit ich ihn liebe,
Lieb’ ich erst dich ganz,
Daß du mir das Sein verlieh’n,
Das mir ward zu solchem Glanz.
Lied der Braut No.1(花嫁の歌1)の対訳3
お母さん、お母さん! 私は彼を愛して以来、
私は初めてあなたのことをすっかり愛したわ。
あなたが私に持っているものを与えてくれたから、
それで私がこのように輝くようになったのね。
単語の意味
ganz/完全に、すっかり
Sein/実在、あること
verleihen/貸す、与える
werden/~になる
solch/そのような、このような
Glanz/輝き
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