Rosa(薔薇)はフランチェスコ・パオロ・トスティ(Francesco Paolo Tosti, 1846年~1916年)によって1885年に作曲されました。
詩はロッコ・E・パッリアーラ(Rocco E. Pagliara, 1855年~1914年)によるものです。

トスティはイタリアの作曲家で、主に歌曲を多く作曲しました。
イタリア語はもちろん、英語、フランス語の詩も取り上げ、歌曲の芸術的評価を高めました。
トスティの歌曲の美しい旋律と繊細な和音はたくさんの人に愛されているのではないでしょうか。

ここでは、トスティ作曲の「Rosa(薔薇)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

「Rosa(薔薇)」の歌詞1

Una povera rosa è rinserrata
nel tuo piccolo libro di preghiera:
una povera rosa di brughiera
che la lunga stagione ha disseccata.

「Rosa(薔薇)」の対訳1

哀れな薔薇は再び閉じ込められる
あなたの小さなお祈りの本の中に。
荒野の哀れな薔薇よ
長い季節で枯れてしまった。

※4行目は3行目にかかる

「Rosa(薔薇)」の歌詞2

Chi te l'ha dato quel mesto fiore?
Qual ti rammenta sogno gentil?
”Ah!” tu rispondi,”Fugge l'amore!
Fuggon le splendide sere d'april!”

「Rosa(薔薇)」の対訳2

誰が君にその悲しげな花をあげたのか?
どんな優しい夢をあなたに思い起こさせるのか?
「あぁ!」君は答える「その恋は逃げてしまう!
光り輝く四月の夕方は逃げてしまう!」

「Rosa(薔薇)」の歌詞3

Or muta la contempli e d'improvviso,
ti si vela di pianto la pupilla:
or,la baci,tremando,e disfavilla
su la tua fronte,un vivido sorriso!

「Rosa(薔薇)」の対訳3

今 あなたは黙ったままそれを見つめ、不意に、
君の瞳は涙でぼやける。
今 それに口づけし、震えながら、きらめく
君の顔に、鮮やかな微笑みが!

「Rosa(薔薇)」の単語の意味

povero/哀れな
rosa/薔薇
rinserrare/再び閉じる 、再び閉じ込める
piccolo/小さい
libro/本
preghiera/祈り
brughiera/荒野
lungo/長い
stagione/季節
disseccare/乾燥させる

chi/誰が
dare/与える
mesto/悲しげな
fiore/花
quale/どのような
rammentarsi/思い出す
sogno/夢
gentile/優しい
rispondere/答える
fuggire/逃げる
amore/愛
splendido/光り輝く
sera/夕方
aprile/四月

or/今
muto/黙ったままの
contemplare/見とれる
improvviso/不意に
velarsi/ぼやける
pianto/涙
pupilla/瞳
bacio/口づけ
tremare/震える
disfavilla/きらめく
fronte/顔
vivido/鮮やかな
sorriso/微笑み

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