項目データ
作品子供の情景
作曲年1838年
曲数13

ローベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810年- 1856年)の『子供の情景(Kinderszenen)』は、1838年に作曲されました。

シューマンは"子供のためのピアノ学習用の曲"も作曲していますが、この作品はそうではありません。
あくまで『子供の情景』を描いたもので、一般向けの芸術的作品です。

シューマンと同世代のハンガリー生まれの作曲家リストは、この作品にとても感銘を受けたと言われています。
自身の娘に何度もこの作品を弾いて聞かせたそうです。

全13曲からなり、それぞれに標題が付けられています。
その中でも第7曲の「トロイメライ」は特に有名です。
トロイメライは、日本語では「夢想」「空想」などと訳されます。

 全13曲の標題
第1曲 見知らぬ国と人々について(Von fremden Ländern und Menschen)/第2曲 不思議なお話(Kuriose Geschichte)/第3曲 鬼ごっこ(Hasche-Mann)/第4曲 おねだり(Bittendes Kind)/第5曲 十分に幸せ(Glückes genug)/第6曲 重大な出来事(Wichtige Begebenheit)/第7曲 トロイメライ(Träumerei)/第8曲 暖炉のそばで(Am Kamin)/第9曲 木馬の騎士(Ritter vom Steckenpferd)/第10曲 むきになって(Fast zu ernst)/第11曲 怖がらせ(Fürchtenmachen)/第12曲 眠りに入る子供(Kind im Einschlummern)/第13曲 詩人は語る(Der Dichter spricht)

シューマン「トロイメライ」の演奏

シューマンとクララの苦難の恋

シューマンを語る際に、クララの存在は欠かせません。
大恋愛の末に、シューマンとクララは1840年に結婚します。

しかし、その恋愛は簡単なものではありませんでした。
それはクララの父ヴィークの"大反対"があったからです。

シューマンとクララは最後には裁判まで起こして、ようやく結婚します。

苦難から作品は生まれた!?

『子供の情景』は、シューマンがヴィークからの妨害にあっていた時期の作品です。
この期間には、他にも『ピアノソナタ第1番』『ピアノソナタ第3番』『幻想小曲集』『クライスレリアーナ』『幻想曲』などの傑作が作曲されています。
この結婚までの苦難の連続からくる精神状態が、作曲にも影響を与えたとする評論家もいます。

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