『Wie stark ist nicht dein Zauberton』は、モーツァルト作曲の傑作オペラ『魔笛』の第8番(1幕フィナーレ)の中でタミーノ(テノール)によって歌われます。
「魔笛」はモーツァルトを代表する作品で、1791年に作曲されました。
台本はエマヌエル・シカネーダーによって書かれました。
このアリアは、そのパミーナを探している旅の途中の音楽です。
ここでは『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の名演
フリッツ・ヴンダーリヒ(Fritz Wunderlich, 1930年-1966年)
35歳の若さでこの世を去った、ドイツの伝説的名テノール歌手
彼のオペラデビューは1954年【フライブルク音楽大学公演】でのモーツァルト『魔笛』(タミーノ)でした。
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の歌詞1
Wie stark ist nicht dein Zauberton,
Weil, holde Flöte, durch dein Spielen
Selbst wilde Tiere Freude fühlen.
Doch nur Pamina bleibt davon;
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の対訳1
なんと力強い魔法の響きだろう
優美な笛を吹いたら
野生の動物たちでさえ喜びだす
でも、パミーナだけがここから遠くにいる
単語の意味
wie/なんて
stark/強い
Zauber/魔法
Ton/音、響き
weil/~であるから
holde/優美な
Flöte/フルート、笛
Spielen/演奏
selbst/すら、さえ
wild/野生の
Tier/動物
Freude/喜び
fühlen/感じる
doch/しかし
nur/ただ~だけ、ただし
Pamina/パミーナ
davonbleiben/そこから離れている
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の歌詞2
Pamina höre, höre mich!
Umsonst!
Wo? ach! wo find ich dich?
Ha, das ist Papagenos Ton.
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の対訳2
パミーナ、僕(の音)を聞いてくれ
無駄か!
どこにいる?ああ!どこで君を見つけられるのだ?
あ、これはパパゲーノの(笛の)音だ。
単語の意味
hören/聞こえる、聞く
umsonst/無駄に
wo/どこに
finden/見つける
Ton/音、響き
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の歌詞3
Vieleicht sah er Paminen schon,
Vieleicht eilt sie mit ihm zu mir!
Vieleicht führt mich der Ton zu ihr.
『Wie stark ist nicht dein Zauberton』の対訳3
もしかして、もう彼(パパゲーノ)はパミーナに会ったのか
もしかして、彼女は彼と一緒に私のところまで急いできてくれるのか
もしかして、あの音が私を彼女のところへ連れて行ってくれるのか
単語の意味
Vieleicht/ひょっとしたら、もしかしたら
sah-sehen/見える、会う
schon/すでに、もう
eilen/急いでいく
führen/連れていく、案内する
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