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一般論から言うとボイストレーニングをする時には第3者からアドバイスをもらうことがベストです。
しかし独学でボイトレをせざるをえない環境である場合もあると思います。
またレッスンとレッスンの間の自主練習の時間も、独学の一部だと思います。
ここでは独学でボイストレーニングをする時に処方箋となるいかもしれないいくつかの感覚的なことを書こうと思います。
感覚ですので当てはまらないことも多くあるかもしれませんが、一つでもピッタリと当てはまれば、しめたものです。
テクニックの拠り所を見つけるだけで、歌はかなり歌いやすくなりますので是非参考にしていただければと思います。
得意な母音に揃えて歌う
人には大抵得意な母音があります。
仮にそれが「ア」だとします。
声がだしにくい時は、得意な「ア」の響きを実際に出して確認してみてください。
そして、すべての母音に「ア」の要素を混ぜて発音してみてください。
母音の音色が曖昧になって、何と発音しているのかわからなくなってもかまいません。
曖昧な状態で歌ってみて、声の響きを統一させます。
そしてその状態が変わらないように、正しい母音の発音に寄せてみてください。
うまくいけば、とても心地よく歌える場所が見つかるはずです。
実際に「ア」の母音を混ぜなくとも、脳で「ア」をイメージするだけでうまくいくこともあります。
Hを混ぜてみる
1.声量が出ない
2.喉が締め付けられる
3.息が流れない
ように感じたときは歌詞にHを混ぜると解決する場合があります。
例えば「かたさえ」と歌う時は、一般的には「ka ta sa e」と発音します。
それを「k(h)a t(h)a s(h)a (h)e」と母音の直前にHを挟んであげてみてください。
うまくいけば、1~3の問題を解決してくれるはずです。
高音を出すときに喉が絞まりがちな場合にも効果がかんじられることもあります。
やりすぎると歌詞が適切に聞こえなくなりますので、感覚がつかめたら正しい発音に少しずつ寄せてあげてください。
口腔内のスペースを保つ
ときどきリラックスして楽に歌おうとするあまり、口腔内のスペースが小さくなりすぎている場合があります。
普段からある程度口を開けて歌っている人は問題ありませんが、そうでない人は口の中のスペースを意識してみてください。
口腔内のスペースをとることでうまくいけば、筋肉が柔軟に働き、より少ないエネルギーでより響く歌声が出ることがあります。
ただし口の開けすぎには注意してください。
開けすぎると力みにつながり、逆効果になるかもしれません。
口腔内のスペースは独学でもチェックしやすいポイントなので意識してみてください。
正しい姿勢をとる
姿勢は歌において最重要ポイントではありませんが、歌に良い影響が出るような姿勢をとるべきです。
猫背でも背中を反るでもなく、背骨が自由になれるような活き活きとしたポイントで歌いましょう。
また胸郭も縮ませずに、豊かに広がった活き活きとした状態が理想的です。
呼吸が豊かに伸び伸びとできるように身体もコントロールしてください。
このことが声の響きや声量にもつながってきます。
正しい姿勢を一度見つけると、口腔内と同様に独学でもチェックしやすいポイントになると思います。
楽しく歌う
精神論はテクニックの面から見るととても曖昧ですが、声には精神状態が現れます。
曲を歌う時はもちろん、ボイストレーニングの時も、つまらないスケールの練習のときも、心をウキウキさせて楽しい状態で歌ってみてください。
悲しい曲の時も、心のどこかでは音楽を楽しんでください。
心を開放すると脳だけでなく身体も反応してくれるはずです。
実際に「落ち込んだ気持ち」と「晴れやかな気持ち」を心に感じてみて、その身体の反応の違いを感じてみればわかると思います。
その身体の違いを大切にしてみてください。
すべてのボイトレに当てはまる共有事項
最後にすべてのボイストレーニングに当てはまる共有事項をまとめておきます。
これは感覚的ではなく具体的にわかりやすいチェックポイントですので、常に注意しておきたいところです。
・あごの下は柔らかい状態にしておく
・あごに力を入れない
・下に力を入れない
・胸郭は力まずに豊かな広い状態を保つ
・胸郭を上下して呼吸をしない
・胸筋に力を入れない
・背筋は柔軟でかつ自然に伸びた状態にする
・首の表面が力んだ(首筋がたつような)歌い方をしない
・喉頭を意図的に操作しない
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