La Serenata(セレナータ)はフランチェスコ・パオロ・トスティ(Francesco Paolo Tosti, 1846年~1916年)によって1888年に作曲されました。
 詩はジョヴァン二・アルフレード・チェザレオ(Giovanni Alfredo Cesareo,  1860年~1937年)によるものです。
トスティはイタリアの作曲家で、主に歌曲を多く作曲しました。
 イタリア語はもちろん、英語、フランス語の詩も取り上げ、歌曲の芸術的評価を高めました。
 トスティの歌曲の美しい旋律と繊細な和音はたくさんの人に愛されているのではないでしょうか。
ここでは、トスティ作曲の「La Serenata(セレナータ)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
 それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
 不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
「La Serenata(セレナータ)」の名演
※0:30過ぎから演奏開始
ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti、1935年10月12日 - 2007年9月6日)
イタリアのオペラ歌手
「La Serenata(セレナータ)」の歌詞1
Vola, o serenata
 la mia diletta è sola
 E,con la bella testa abbandonata,
 posa tra le lenzuola:
「La Serenata(セレナータ)」の対訳1
飛べ、おぉセレナータよ
 私の愛しい女はただ一人だ
 そして、美しい頭をゆだね
 シーツの中で休んでいる
「La Serenata(セレナータ)」の歌詞2
Splende pura la luna,
 l'ale il silenzio stende,
 E dietro i veli dell'alcova bruna,
 la lampada s'accende;
「La Serenata(セレナータ)」の対訳2
月はけがれなく輝き、
 静寂は翼を広げ、
 そして薄暗い寝室のヴェールの後ろでは
 ランプが灯っている。
「La Serenata(セレナータ)」の歌詞3
Vola, o serenata
 la mia diletta è sola
 Ma,sorridendo ancor mezzo assonnata,
 torna fra le lenzuola
「La Serenata(セレナータ)」の対訳3
飛べ、おぉセレナータよ
 私の愛しい女はただ一人だ
 しかし、まだ半分眠そうに微笑みながら
 シーツの中に戻っていく
「La Serenata(セレナータ)」の歌詞4
L'onda sogna su 'l lido,
 e'l vento su la fronda,
 E a' baci miei ricusa ancora un nido
 la mia signora bionda.
「La Serenata(セレナータ)」の対訳4
波は砂浜の上で夢を見ている
 そして風は枝の上で(夢を見ている)
 そして私の口づけに巣を作ることをいまだに拒絶している
 私の金髪の女性は
「La Serenata(セレナータ)」の単語の意味
volare/飛ぶ
 serenata/セレナータ(男が夜、窓の下で恋人を称えて歌い、演奏する曲)
 diletta/愛しい女
 solo/ただ一人
 bello/美しい
 testa/頭
 abbandonato/ゆだねた
 posare/置く、休める
 lenzuolo/シーツ
splendere/輝く
 puro/純粋な、けがれない
 luna/月
 ala/翼、羽
 silenzio/静寂
 stendere/広げる
 dietro/後ろに
 velo/ヴェール
 alcova/寝室、ベッド
 bruno/薄暗い
 lampada/ランプ、灯明
 accendersi/火が付く、燃える
ma/しかし
 sorridere/微笑む
 ancora/まだ、もう一度
 mezzo/半分の、
 assonnato/眠そうな
 tornare/戻る、帰る
onda/波
 sognare/夢を見る
 lido/砂浜
 vento/風
 fronda/葉、枝
 bacio/口づけ
 ricusare/拒む
 nido/巣
 signora/女性
 biondo/金髪の
「La Serenata(セレナータ)」のオススメ名盤
パヴァロッティがイタリア歌曲を歌っているCDで1973年の録音です。
 トスティ・レスピーギ・ベッリーニ・イタリア古典歌曲などが収録されています。
 パヴァロッティが30代後半の若々しい声が堪能できます。
あのパヴァロッティがメトロポリタン歌劇場の「連帯の娘」で輝かしいハイCを連発したのが1972年ですので、まさにこの時期はパヴァロッティが乗りに乗っている時期です。
【曲目】
 1. 讃えん あこがれの君
 2. 親愛なる森よ
 3. ガンジス川に太陽はのぼり
 4. 満足なさい
 5. 私のフィリデの悲しげな幻よ
 6. この悩み、やさしい妖精よ
 7. うるわしのニーチェ
 8. お行きよ、おお幸運のばらの花
 9. セレナード
 10. 夏の月
 11. 魅惑
 12. われ、もはや愛さず
 13. 雪
 14. 雨
 15. 霧
 16. 踊り
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