『Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)』は、ヘンデルが作曲したオペラ「リナルド」で歌われるアリアです。

ヘンデルはバッハと同じ年である1685年に生まれたバロック期を代表する作曲家で、ドイツに生まれた後にイギリスに帰化して生涯を終えました。
彼の代表作である「メサイア」の中のハレルヤのコーラスは誰もが聴いたことがあると思います。
バッハは教会音楽を主に作曲しましたが、ヘンデルはオペラやオラトリオなど華やかな劇場で演奏される音楽を多く作曲しました。

ここでは「Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
多少不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。

専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)の名演

ホセ・カレーラス(José Carreras、1946年12月5日 – )
スペインのテノール歌手

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Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)の歌詞1

Lascia ch'io pianga
mia cruda sorte,
e che sospiri la libertà.

[歌詞の発音]

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)の対訳1

私を泣かせてください
私の残酷な運命に
そして自由を恋い焦がれさせてください

単語の意味

イタリア語意味
lasciare~させる(許す)
piangere泣く
mio私の
crudo残酷な・生の
sorte運・運命・めぐり合わせ
sispirareため息をつく・恋い焦がれる
libertà自由

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)の歌詞2

Il duolo infranga queste ritorte
de' miei martiri sol per pietà.

[歌詞の発音]

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)の対訳2

その苦悩がこの鎖を砕いてくれますように
私の苦しみへの哀れみだけのために

単語の意味

イタリア語意味
duolo悲しみ
infrangere破る・砕く・壊す
questoこの
ritorta(囚人を縛る)縄・鎖
martino苦悩
solo~だけ
pietà哀れみ

リナルドへの貞節を守ることを歌うアリア

この曲はエルサレムのイスラーム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが歌うアリアです。
アルウミレーナは敵の王であるアルガンテに愛を告白されますが、それでも愛するリナルドのことを思っていることを歌ったシーンです。

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)のオススメ名盤

三大テノールの一人でもあるカレーラスのイタリア古典歌曲集です。
その繊細な表現に多くのクラシックファンが魅了されています。

Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)は元々は女性によって歌われるアリアですが、男性によっても歌われることがよくあります。

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