『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』は、ヴェルディ作曲のオペラ『トロヴァトーレ』の第4幕でレオノーラによって歌われます。
この作品は劇場からの依頼ではなく、ヴェルディ自らで題材を選んで作曲したものです。
ここでは『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
↑ 『トロヴァトーレ』の詳細はこちらから
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の名演
アンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko/1971年- )
ロシアのソプラノ歌手で、現在のオペラ界をリードするスター歌手の一人。
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の歌詞1
Timor di me?... sicura,
Presta è la mia difesa.
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の対訳1
私の不安? もちろん
私を守る用意はできているわ
単語の意味
timore/恐れ、不安
sicura/確かな
presto/用意のできた
difesa/防御、守り
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の歌詞1
In quest'oscura notte ravvolta, presso a te son io,
E tu nol sai... Gemente
Aura che intorno spiri,
Deh, pietosa gli arreca i miei sospiri...
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の対訳1
この暗い夜に包まれ 私があなたの近くにいることを
あなたは知らない 嘆きながら
辺りに吹くそよ風よ
お願いだから、慈悲深く私のため息を持って行ってください
単語の意味
questo/この
oscuro/暗い
notte/夜
ravvolgere/すっぽりと包む
presso/近くに
sapere/知っている
gemere/苦悶する、嘆く
aura/そよ風
intorno/周りに
spirare/吹く
deh/お願いだから、ああ なんたることか
pietoso/慈悲深い、憐れみ深い、哀れな
arrecare/持っていく
sospiro/ため息
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の歌詞1
D'amor sull'ali rosee
Vanne, sospir dolente:
Del prigioniero misero
Conforta l'egra mente...
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の対訳1
恋のバラ色の翼にのって
行って 悲しげな溜息よ
不幸な囚人の
苦しむ心を勇気づけて
単語の意味
amore/愛
ala/翼、羽
roseo/バラ色の
andare/行く
sospiro/ため息
dolente/悲しげな、痛い、苦しんだ
prigioniero/囚人、捕虜
misero/貧しい、惨めな、不幸な
confortare/慰める、勇気づける
egro/病気の、苦しんだ、悩んだ
mente/頭脳、精神
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の歌詞2
Com'aura di speranza
Aleggia in quella stanza:
Lo desta alle memorie,
Ai sogni dell'amor!
Ma deh! non dirgli, improvvido,
Le pene del mio cor!
『D'amor sull'ali rosee (恋はばら色の翼に乗って)』の対訳2
希望のそよ風のように
あの部屋を漂って
記憶を呼び覚まして
愛の夢の!
でも、お願いだから! 言わないで、軽率に
私の心の苦悩を!
単語の意味
aura/そよ風
speranza/希望
aleggia/漂う
quello/あの、その
stanza/部屋
destare/目覚めさせる、呼び覚ます
memoria/記憶、思い出
sogno/夢
amore/愛
ma/しかし
deh/お願いだから、ああ なんたることか
dire/言う
improvvido/無謀な、軽率な
pena/罪、苦悩
core/心
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