「Donna non vidi mai」はプッチーニ作曲のオペラ「マノン・レスコー」の中で、騎士デ・グリュー(テノール)によって歌われるアリアです。
「マノン・レスコー」はプッチーニがまだ駆け出しの35歳の時(1893年初演)のオペラです。
この作品でプッチーニは作曲家としての評価を高めます。
そしてその後「ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」などの傑作を次々と生み出していきます。
ここでは「Donna non vidi mai」の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
Donna non vidi maiの名演
ヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann、1969年7月10日-)
ドイツのテノール歌手
Donna non vidi maiの歌詞1
Donna non vidi mai simile a questa!
A dirle: io t'amo
a nuova vita l'alma mia si desta.
Donna non vidi maiの対訳1
今までこのような女性は見たことがない
「愛している」と彼女に言おう
「私の魂には新しい命が目覚めました」と
単語の意味
donna/女性・女
vedere/見る・会う
mai/一度も~ない
simile/似た・そのような
questo/この
dire/言う
le/彼女に
amare/愛する
nuovo/新しい・今までにない・始まったばかりの
vita/命・生命
alma/魂
mio/私の
destare/目覚めさせる・起こす・引き起こす
Donna non vidi maiの歌詞2
"Manon Lescaut mi chiamo!"
Come queste parole profumate,
mi vagan nello spirto
e ascose fibre vanno a carezzare.
O sussurro gentil, deh! non cessare!...
Donna non vidi maiの対訳2
「私はマノン・レスコーと言います。」
このかぐわしい言葉が
私の心をさまよい
私に隠された心を愛撫する
ああ、優しいささやきよ、ああ 止めないでおくれ
単語の意味
chiamare/呼ぶ・名付ける
chiamarsi/という名前である
questo/この
parola/単語・言葉
profumato/香りのついた・かぐわしい・かおる
spirto→spirito/精神・心
ascoso/隠された・隠れた
fibra/繊維・ファイバー・体質・力強さ・内部
vanno→andare
carezzare/愛撫する・なでる
sussurro/ざわめき・ささやき
gentile/優しい・親切な・優美な・愛らしい
deh/お願いだから・ああ
cessare/終わる・やめる
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