目次
項目 | データ |
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作品名 | ジャージー・ボーイズ |
作曲 | ボブ・ゴーディオ |
作詞 | ボブ・クリュー |
脚本 | マーシャル・ブリックマン,リック・エリス |
初演 | 2005年 ブロードウェイ |
『ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)』は、1960年代に活躍したグループ「フォー・シーズンズ(The Four Seasons)」の軌跡を描いたミュージカルです。
いわゆるジュークボックス・ミュージカルで、多くの彼らのヒット曲が使われています。
トニー賞4部門を受賞し、ローレンス・オリヴィエ賞(イギリス版トニー賞)においてもミュージカル作品賞を受賞した作品です。
4人のメンバーが4つの季節でそれぞれナレーションを担当します。
ここでは『ジャージー・ボーイズ』のあらすじを、曲と対応して解説していきます。
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『ジャージー・ボーイズ』の簡単なあらすじ
時間がない方のための簡単なあらすじ
【第1幕 春・夏】
トミー(Gt)は警察に何度も厄介になるヤンチャものです。
彼は、ニック(Ba)らとバンドを組んでいます。
そこに天賦の才を持ったフランキー(Vo)と、作曲もできるボブ(Key)が加わります。
4人はいくつかのグループ名を経たのちに、「フォーシーズンズ」に改名します。
はじめはバックコーラスだった4人ですが、ヒット曲「Sherry」が売れスター街道に乗ります。
【第2幕 秋・冬】
人気の出た彼らでしたが、トミー(Gt)の借金が原因で分裂します。
トミーは引き離され、ニックは脱退します。
残されたフランキー(Vo)とボブ(Key)は借金を肩代わりし、それを完済します。
【フィナーレ】
1990年、ロックの殿堂入りを果たした4人が久しぶりに再会します。
4人が激動の人生を振り返って物語が終わります。
『ジャージー・ボーイズ』曲の視聴
【Spotify】
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第1幕 春:『ジャージー・ボーイズ』の詳しいあらすじ
ヤンチャなトミー(Gt)が、メンバーにフランキー(Vo)を加える
春はトミー・デヴィート(Gt)がナレーションを担当
フランキー・ヴァリ・・リードヴォーカル担当。
トミー・デヴィート・・ギター担当。借金で最終的に脱退。
ボブ・ゴーディオ・・キーボード・作曲担当。メンバー最年少。
ニック・マッシ・・ベース担当。
Ces soirées-là
1951年 ニュージャージー州
Yannickが2000年に発表した「Ces soirées-là」が流れて物語が始まる。
(フォー・シーズンズDecember 1963(Oh, What A Night)のカバー)
You're the Apple of My Eye
トミー(Gt)は、兄のニッキー・デヴィートと友人のニック・マッシ(Ba)と「バラエティ・トリオ」というグループで活動しています。
I Can't Give You Anything But Love
それに最年少のフランキー・カステルチオ(Vo)が加わります。
フランキー(Vo)が結婚する
Sunday Kind of Love
トミー(Gt)はヤンチャな性格で、刑務所の出たり入ったりを繰り返しています。
その間に、ニック(Ba)はフランキー(Vo)に歌のレッスンをします。
トミー(Gt)が出所すると、フランキー(Vo)たちと活動を再開します。
そこでフランキー(Vo)は、最初の妻メアリー・デルガドと出会い結婚します。
My Mother's Eyes
マフィアのボス、ジップ・デカルロは、フランキー(Vo)の歌声を聴いて惚れます。
ジップは後に彼らを助けることになります。
ボブ(Key)がフランキー(Vo)の歌声に惚れる
Moody's Mood for Love
トミー(Gt)の兄が脱退し、メンバーは3人になります。
バンドがなかなか成功しないある日、トミーの元に友人ジョー・ペシから「天才がいる」と知らせが入ります。
それがボブ・ゴーディオ(Key)でした。
ボブ(Key)はフランキー(Vo)の歌声に一瞬で魅了され、フランキーのために曲を書きたいと感じます。
第1幕 夏:『ジャージー・ボーイズ』の詳しいあらすじ
ボブ(Key)が加わり、「フォーシーズンズ」のメンバーが揃う
夏はボブ・ゴーディオ(Key)がナレーションを担当
Cry for Me
ボブ(Key)は既にヒット曲「Short Shorts」を持っていました。
ボブが別のオリジナル曲(Cry for Me)を聴かせると、メンバーたちはその演奏に加わります。
トミーはボブを加入させるか迷いますが、皆の説得で加入が決まります。
「フォーシーズンズ」のメンバーがようやく揃います。
レコード会社に売り込み、コーラスとして契約
フランキー(Vo)とボブ(Key)はレコード会社に次々と売り込みをかけます。
断り続けられますが、かつての知人ボブ・クリュー(P)と出会い契約に取り付けます。
しかし、それはコーラスとしての契約でした。
名曲「Sherry」が生まれ、バンドが売れ始める
Sherry
クリュー(P)は、「バンドにオリジナリティがないから曲は出せない。」とメンバーに語ります。
ボブ(Key)は部屋に閉じこもり作曲をします。
名曲「Sherry」が生まれ、バンドはヒットします。
一方、トミー(Gt)はバンドや自分のために借金を重ねていきます。
Big Girls Don't Cry/Walk Like a Man
さらに「Big Girls Don't Cry」「Walk Like a Man」などもヒットし、バンドは軌道に乗り出します。
December 1963(Oh,What A Night)
ボブ(Key)もようやく童貞を捨てます。
フランキー(Vo)と家族の間に溝ができる
My Boyfriend's Back
グループのコンサートツアーが始まります。
ツアーには、女性グループThe Angelsも同行します。
「フォーシーズンズ」のメンバーたちは愛人を作ります。
My Eyes Adored You
グループの多忙によりフランキー(Vo)は家に帰らなくなり、妻メアリーとの関係が悪化していきます。
フランキーは愛する娘フランシーヌに愛を歌います。
トミー(Gt)の借金が明るみに出る
Dawn(Go Away)
グループが順調に売れていく中で、暗雲が訪れます。
ノーム・ワクスマンがトミー(Gt)の借金をとりに現れるのです。
トミーの借金は15万ドルまでに膨らんでいました。
第2幕 秋:『ジャージー・ボーイズ』の詳しいあらすじ
グループが険悪になってくる
秋はニック・マッシ(Ba)がナレーションを担当
Big Man in Town
トミー(Gt)は請求書の未払いで収監されます。
トミーとボブ(Key)の仲が悪くなっていきます。
またトミーは、フランキー(Vo)のガールフレンドにも手を出そうとします。
トミーとフランキーの仲も悪くなっていきます。
借金が原因でトミー(Gt)は隔離され、ニック(Ba)は脱退する
Beggin'
音楽が順調に売れる一方で、グループには借金取りが付きまわっています。
フランキー(Vo)はマフィアのジップ・デカルロに助けを求めます。
シップが仲介に入り借金は解決の方向に向かいます。
トミー(Gt)はラスベガスに飛ばされ、監視されることになります。
借金はグループが肩代わりをすることになります。
そして、それに嫌気がさしたのかニック(Ba)はグループを脱退します。
第2幕 冬:『ジャージー・ボーイズ』の詳しいあらすじ
フランキー(Vo)がソロで活動し、ボブ(Key)は裏方に回る
Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me)
冬はフランキー・ヴァリ(Vo)がナレーションを担当
「フォーシーズンズ」はフランキー(Vo)とボブ(Key)の二人になります。
彼らは追加のメンバーを探しますが、思うようにはいきません。
ボブ(Key)はフランキー(Vo)に「自分は裏方に回り、フランキーがソロ活動をすること」を提案します。
フランキーもそれに同意します。
彼らは働き借金を返し続けます。
Bye,Bye,Baby(Baby Goodbye)
一方、フランキー(Vo)は私生活で苦しみます。
娘フランシーヌともうまくいかず、恋人ロレインとも破局します。
ついに借金が完済する
C'mon Marianne
グループはボブ(Key)がヒット曲を書き続け、彼らの人気は続きます。
Can't Take My Eyes Off You/Working My Way Back to You
ラジオ局とのトラブルで新曲が発表されないこともありましたが、「Working My Way Back to You」などのヒット曲を経て、彼らはようやく借金を完済します。
フランキーの娘が亡くなる
Fallen Angel
フランキー(Vo)の生活は良い方向に向かいだしたように思えました。
しかしそんな時、娘フランシーヌが薬物過剰摂取で亡くなってしまいます。
フランキーは絶望しますが、なんとかそれを乗り越えます。
フィナーレ:『ジャージー・ボーイズ』の詳しいあらすじ
ロックの殿堂入りを果たしが4人が、それぞれの人生を語る
Rag Doll/Who Loves You
10年後 1990年
激動の人生を歩んだ「フォーシーズンズ」は、1990年にロックの殿堂入りを果たします。
4人が久しぶりに顔を揃えます。
彼らがそれぞれの人生を語り、物語は終わります。
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