目次
項目 | データ |
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作品名 | キス・ミー・ケイト |
作曲 | コール・ポーター |
作詞 | コール・ポーター |
初演 | 1948年ブロードウェイ |
『キス・ミー・ケイト(Kiss Me, Kate)』は、1948年にブロードウェイで初演されたミュージカルです。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『じゃじゃ馬ならし』が劇中で上演され、その舞台裏で面白いストーリーが展開されます。
ここでは『キス・ミー・ケイト』のあらすじを、曲と対応して解説していきます。
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『キス・ミー・ケイト』簡単なあらすじ
時間のない方のための簡単なあらすじ
第1幕 その1
ミュージカル『じゃじゃ馬ならし』の開演直前。
一方、出演者にはフレッドの元妻リリーもいます。
フレッドは開演前にロイスに花を贈りますが、間違ってリリーに届きます。
リリーが花に大喜びする中、舞台は開演します。
しかし開演後に事実を知ったリリーは激怒します。
そして公演をボイコットしようとします。
第1幕 その2
一方、劇場にはギャングが借金取りに来ていました。
フレッドはギャングに「リリーがいないと借金が返せない!」と言い、ギャングを利用します。
ギャングはリリーを脅し、舞台へ無理やり戻します。
第2幕
ギャングのボスが死んだことが発覚し、ギャングはリリーを出演させる理由がなくなります。
フレッドはリリーを引き留めますが、彼女は去っていきます。
しかし公演のラストシーンで彼女は戻ってきます。
フレッドとリリーは仲直りをし、ハッピーエンドで幕は下ります。
『キス・ミー・ケイト』曲の視聴
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第1幕:『キス・ミー・ケイト』の詳しいあらすじ
フレッドと元妻リリーの微妙な関係
Another Op'nin', Another Show
夜の公演のために、ミュージカル『じゃじゃ馬ならし』のリハーサルがおこなわれています。
Why Can't You Behave?
リリー・・フレッドの元妻。劇中のケイト役。
リリーは、「元夫のフレッドがロイスを慕っている」ことが気に入りません。
ビル・・ロイスの恋人。劇中のルーセンシオー役。
フレッドに借金を押し付けられる
リハーサルの後、ビル(ロイスの彼氏)が現れます。
ギャンブルで負けたビルは「フレッドの名義で10000ドルの借用書にサインした。」とロイスに伝えます。
ロイスはそれにあきれ返ります。(Why Can’t You Behave?)
3.Wunderbar
開演前に、フレッドとリリーが楽屋で会話しています。
リリーは新たな恋人との婚約指輪を見せ、「今日が二人の離婚記念日」だとフレッドに思い出させます。
二人は思い出話に花を咲かせ、かつて共演したオペレッタを懐かしみます。(Wunderbar)
二人が別れると、フレッドのもとに二人組のギャング(借金取り)が現れます。
借金に身に覚えがないフレッドは、ギャングを追い返します。
フレッドがロイスに贈った花が、間違ってリリーに届く
So in Love
一方、リリーの楽屋にフレッドからの花が届きます。
リリーは喜びます。(So in Love)
それは「ロイスに送ったものが手違いでリリーに届いたもの」でした。
リリーは花に添えられたメッセージカードを胸にしまって、舞台へと向かっていきます。
そうしてドタバタ劇は一層激しくなります。
開演:劇中に"花の間違い"に気づいたリリーが、激怒し劇をボイコットする
We Open in Venice
ミュージカル『じゃじゃ馬ならし』が開演します。
※( )の中は役名です。
リリー(姉ケイト)とロイス(妹ビアンカ)は姉妹の設定で、裕福な家庭にいます。
リリーが先に結婚しないと、ビアンカは結婚できません。
じゃじゃ馬な性格のリリー(ケイト)が、「誰と結婚するのか?」がこの劇中劇のストーリーです。
最後に、お金に目のないフレッド(ペトルーキオ)が、リリーと結婚します。
Tom, Dick, or Harry
ロイス(妹ビアンカ)に3人の男性が言い寄っています。
ロイスは「誰でもいいから早く結婚したい!」と歌います。
I've Come to Wive it Wealthily in Padua
そこにフレッド(ペトルーキオ)が現れて、「金持ちと結婚したい!」と歌います。
I Hate Men
皆はフレッド(ペトルーキオ)とリリー(ケイト)を結婚させたいと思いますが、彼女に結婚願望はありません。
彼女は「男なんて大嫌い!」と歌い、じゃじゃ馬ブリを発揮しています。
Were Thine That Special Face
フレッドは、リリーをお金のために口説きにかかります。
一方、リリーは舞台上でこっそりメッセージカードを読みます。
そして花が「自分ではなくロイス宛」だと気づくと、激怒します。
リリーは台本を無視し、フレッドを殴ります。
二人は舞台裏へ引っ込みます。
舞台裏:フレッドがギャングを利用し、リリーを舞台に連れ戻す
舞台裏では、怒ったリリーは「公演をボイコットする」と言っています。
そこにギャングたちが現れ、フレッドに再び借金の返済を要求します。
フレッドは、「ギャングを利用してリリーを公演に復帰させよう」と企みます。
そして「リリーがやめたら、借金が払えなくなる!」と告げます。
ギャングはリリーを銃で脅し、リリーを無理やり舞台に連れ戻します。
ギャングも劇に参加
舞台に戻ると、フレッドとリリーの結婚のシーンとなります。
「リリーの監視」のために、ギャングも出演します。
Kiss Me Kate
劇中でフレッドのキスをリリーは拒否します。
フレッドはリリーを持ち上げ、彼女が暴れまわる中で舞台は下り、幕間の休憩に入ります。
第2幕:『キス・ミー・ケイト』の詳しいあらすじ
Too Darn Hot
休憩中、キャストとスタッフは劇場裏で休みながら、「今夜は暑すぎる」と嘆いています。(Too Darn Hot)
劇が再開すると、フレッドはリリーを何とか劇を続けています。
リリーが舞台を去るので、フレッドは一人で歌を歌ってしのぎます(Where is the Life That Late I Led?)
ハウエル(リリーの婚約者)がリリーを迎えに来る
Always True to You in My Fashion
舞台裏ではハウエル(リリーの婚約者)がリリーを探しています。
そこでハウエルは前の恋人ロイスに出会います。
ハウエルはロイスに「昔恋人関係にあったこと」を他の人に言わないように頼んでいます。
その様子を見たビル(ロイスの恋人)は、「ロイスが他の男性といちゃついている」と感じショックを受けます。
ロイスは自分はやましいことはしていないと訴えます。
Bianca
リリーはハウエル(リリーの婚約者)に会うと、「ギャングに脅されている」ことを説明します。
しかし彼はそれを信じず、結婚について話したがります。
それに対し、フレッドは「劇場に比べるとハウエルとの生活がいかにつまらないか」を訴えます。
一方、劇中ではビル(ルーセンシオー)は恋人ロイス(ビアンカ)のために書いたラブソングを歌っています。(Bianca)
フレッドがリリーに「劇に残ってくれる」よう説得する
Brush Up Your Shakespeare
そんな中、ギャングはボスが殺されたこと知り、借金の取り立てをする必要がなくなります。
フレッドはリリーに残ってもらうよう説得しますが、彼女は去っていきます。
Brush Up Your Shakespeare
ギャングは「シェイクスピアが女を口説く鍵だ」と楽しく歌います。
フレッドとリリーが仲直りし、ハッピーエンドで終わる
I Am Ashamed That Women Are So Simple
リリー不在の中で舞台は進み、ビル(ルーセンシオー)とロイス(ビアンカ)の結婚の準備がとりおこなわれます。
しかし、最後の最後でリリーが舞台に戻ってきます。
Kiss Me Kate(Finale)
フレッドとリリーは仲直りをしキスをします。
ビルとロイスも熱いキスを交わし、熱狂の中で舞台は終わります。
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