「Le violette(菫・すみれ)」はオペラ「Il Pirro e Demetrio(ピッロとデメートリオ)」の中でのマーリオのアリアで、アレッサンドロ・スカルラッティ(Alessandro Scarlatti, 1660年~1725年)によって作曲されました。
アレッサンドロ・スカルラッティは、イタリア出身のバロック時代を代表する作曲家で、オペラにおけるナポリ楽派の始祖と考えられています。
「Sento nel core」「O cessate di piagarmi」「Già il sole dal Gange」「Se tu della mia morte」などクラシックファンなら知っているであろう、今でも良く知られている多くの曲を作曲しています。
ここでは「Le violette(菫・すみれ)」の対訳や解説を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
多少不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
Le violette(菫・すみれ)の名演
ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti、1935年10月12日 - 2007年9月6日)
イタリアのオペラ歌手
Le violette(菫・すみれ)の歌詞1
Rugiadose,odorose
violette graziose,
voi vi state vergognose,
mezzo ascose―fra le foglie
e sgridate le mie voglie
che son tropp'ambiziose!
Le violette(菫・すみれ)の対訳1
露に濡れて 匂いの良い
優美なスミレ
あなたたちは恥ずかしがりながら
葉の間に半分隠れて
私の欲求をとがめている
あまりにも野心的である(※関係代名詞cheによりvoglieにかかる)
単語の意味
イタリア語 | 意味 |
---|---|
rugiadoso | 露に濡れた・水のしたたるような |
odoroso | 芳香を放つ・匂いの良い |
violetta | ニオイスミレ |
grazioso | 優美な・優しい |
stare | いる・ある・滞在する |
vergognoso | 恥ずかしがった・内気な・恥ずべき |
mezzo | 半分の・中間の・不完全の |
ascondere | =nascondere/隠す・隠れる |
fra | 間に・間で |
foglia | 葉 |
e | そして |
sgridare | 大声でしかる・グダグダと小言を言う・とがめる |
mie | 私の |
voglia | 欲求 |
che | 関係代名詞 |
sono | →essere(英語:be) |
troppo | あまりにも・非常に |
ambizioso | 野心的な |
Le violette(菫・すみれ)の音源CD
日本を代表するテノール歌手である望月哲也さんによるイタリア古典歌曲集です。全部で17曲のイタリア古典歌曲が収録されています。
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