『Non mi dir, bell'idol mio』はモーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の第23曲で、ドンナ・アンナによって歌われるアリアです。
『ドン・ジョヴァンニ』はモーツァルトを代表する作品で、1787年に作曲されました。
台本はダ・ポンテによって書かれており、この他にもモーツァルトのオペラである「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」もダ・ポンテによって書かれました。
オペラ・ブッファと一般的にされていますが、そのストーリーには悲劇性も感じられます。
ここでは「Non mi dir, bell'idol mio」の歌詞と対訳を紹介したいと思います。
それぞれの単語の意味も掲載していますので参考にしてください。
不自然な場合もありますが、歌詞と日本語訳は可能な範囲で行が対応するように訳しています。
専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。
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『Non mi dir, bell'idol mio』の名演
※アリア部分は1:37辺りから
エディタ・グルベローヴァ(Edita Gruberová/1946年- )
チェコスロバキア(現スロバキア)のブラチスラヴァ生まれのソプラノ歌手
『Non mi dir, bell'idol mio』の歌詞1
Non mi dir, bell'idol mio,
Che son io crudel con te.
Tu ben sai quant'io t'amai,
Tu conosci la mia fe'.
『Non mi dir, bell'idol mio』の対訳1
私に言わないでください 私の美しいあこがれの人よ
私があなたに残酷だなんて
私がどれほどあなたを愛しているかは あなたはよく知っているでしょう
あなたは私の誠実さを知っています
単語の意味
dire/言う
bello/美しい、きれいな
idol/偶像、あこがれの人
mio/私の
crudele/残酷な
bene/よく
sai-sapere/知っている
quanto/どのくらい
amare/愛する
conoscere/知っている
fe'-fede/信用、忠実
『Non mi dir, bell'idol mio』の歌詞2
Calma, calma il tuo tormento,
Se di duol non vuoi ch'io mora.
Forse un giorno il cielo ancora
Sentirà pietà di me.
『Non mi dir, bell'idol mio』の対訳2
鎮めてください あなたの苦悩を鎮めてください
もし 悲しみが原因で私が死ぬのを あなたが望まないなら
おそらく 天は いつか再び
私を憐れんでくれるでしょう
単語の意味
calmare/静める、落ち着かせる
tormento/苦痛、苦悩
se/もし
duolo/悲しみ
vuoi-volere/望む(want)
forse/おそらく
un giorno/ある日、いつか
cielo/空、天
ancora/もう一度、まだ
sentire/感じる
pietà/哀れみ、同情
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