項目データ
作曲1818年 or 1822年(諸説あり)
出版1826年
演奏時間第1番(5分)/第2番(3分)/第3番(6分)

フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert/1797年~1828年)の『軍隊行進曲』は、ピアノ連弾のための曲集で彼のピアノ作品の中でも有名なものです。

特に第1番は広く知られており、管弦楽用やピアノ独奏用にも編曲され親しまれています。
作曲年は諸説ありますが、1818年が有力だと現在ではされています。

ここではシューベルト『軍隊行進曲』の解説と名盤を紹介したいと思います。

シューベルト『軍隊行進曲』の演奏

[00:00]第1番:Allegro vivace in D major
[04:46]第2番:Allegro molto moderato in G major
[08:24]第3番:Allegro moderato E flat major

自分の作品を演奏するコンサートをはじめて開催した年

作曲されたとされる1818年頃、シューベルトは貧しい生活を送っていました。
1816年に教師の職を辞めたことで、安定して稼げる仕事がなくなったためです。

しかし仕事を辞めてからは音楽を愛する仲間たちと出会い、彼らに助けられて貧しいながらも充実した時間を過ごしていました。
また1818年は作曲した作品数自体は少ないものの、シューベルトが自らの作品のためのコンサートを初めておこなった年でした。

音楽教師としても招かれた

さらには同年夏(1818年)、シューベルトはエステルハージ伯爵一家の音楽教師としてハンガリーのツェリスにも招かれます。
エステルハージ伯爵家には2人の娘がいましたので、そのために連弾曲が書かれたと推測もされています。

シューベルトはこの地でとても楽しい夏を過ごしたと言われています。
その影響もあるのか、『軍隊行進曲』は3曲とも明るく活発な音楽が印象的です。
この年は、シューベルトにとって未来が少しずつ開けるように感じた年だったのかもしれません。

シューベルト『軍隊行進曲』の名盤

ホロヴィッツのベスト盤の中で、彼が演奏する『軍隊行進曲』の第1番が収録されています。
最晩年の録音ですので全盛期のヴィルトゥオーゾとしての印象とは少し異なりますが、情感豊かな深みのある音楽が堪能できます。

 ピアノ連弾ではなく、ピアノ独奏

ウラディミール・ホロヴィッツ(Vladimir Horowitz/1903年10月1日–1989年11月5日)
ウクライナ生まれのアメリカのピアニストで、20世紀が生んだ最高のヴィルトゥオーゾと評される。
義父は名指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニ

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