項目データ
作品名サウンド・オブ・ミュージック
作曲リチャード・ロジャース
作詞オスカー・ハマースタイン2世
脚本ハワード・リンゼイ ラッセル・クラウス
原作1956年ドイツ映画『菩提樹』
トラップの自伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』
上演1959年ブロードウェイ
1965年映画
受賞トニー賞(ミュージカル作品賞)

サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)』は、1959年にブロードウェイで初演されたミュージカル作品です。
1960年にトニー賞を獲得した他、1965年の映画版ではアカデミー賞5部門を受賞しました。

オーストリア・ザルツブルクを舞台にしたこの物語では、「ドレミの歌」「エーデルワイス」など多くの名曲が歌われます。

ここでは『サウンド・オブ・ミュージック』のあらすじを、曲と対応して解説していきます。

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『サウンド・オブ・ミュージック』の簡単なあらすじ

時間のない方のための簡単なあらすじ

 第二次世界大戦直前、ナチスの侵略が迫るザルツブルクでの物語

【第1部】
自由奔放な修道女マリアは、トラップ大佐の7人の子供たちの家庭教師として住み込みで働きます。
そこでマリアと子供たちは音楽や自然を通して打ち解けていきます。

一方、トラップ大佐には婚約者がいました。
そんな中、トラップ大佐とマリアの間に恋心が生まれます。
動揺したマリアは身を引き、修道院へと帰っていきます。

【第2部】
修道院長に勇気づけられたマリアは、トラップ邸へ戻ります。
そして二人は結ばれ結婚します。

しかしその頃、ナチスの侵略が迫っていました。
一家は亡命を決意しますが、計画がばれてしまいます。

一家は音楽コンクールを利用して、監視から逃れスイスへと亡命していきます。

第1部:『サウンド・オブ・ミュージック』の詳しいあらすじ

1938年:オーストリア、ザルツブルク
第二次世界大戦の前夜

マリアがトラップ邸の家庭教師となる

4.Maria

マリアは歌うことが大好きで、しばしば修道院を抜け出して歌いに出かけます。
修道院の先輩たちは、それに困り果てます。

そんな日々の中、修道院長が「トラップ大佐の子供たちの家庭教師になる」よう勧めます。

5.I Have Confidence

マリアはトラップ邸へ向かいます。

トラップ大佐は妻を亡くしており、7人の子供がいました。
トラップ大佐は軍隊のように子供たちをしつけていますが、子供たちは全く意に介しません。

彼は、どの家庭教師も長続きしないことを困っています。
やんちゃな子供たちは早速マリアにいたずらを開始します。

 家に電報が届き、トラップ大佐は翌日にウィーンへ旅たつことになります。

6.Sixteen Going On Seventeen(もうすぐ17才)

長女リーズルと電報配達のロルフは恋人関係にありました。
二人は密かに会って、愛を語りあいます。

しかしリーズルは門限を破ってしまい、家に入れません。
彼女はマリアの窓からこっそり入ります。

マリアと子供たちが打ち解ける

7.My Favorite Things(私のお気に入り)

雨が降り、雷が鳴り響きます。
雷を怖がる子供たちが、マリアの部屋へ集まってきます。

マリアは「自分の楽しいことを考えましょう」と歌います。
マリアと子供たちは次第に打ち解けていきます。

8.Do-Re-Mi(ドレミの歌)

別の日、マリアは軍服を着ている子供たちに、カーテンで新しい服を作ってあげます。
そして皆で山に出かけます。

そこで子供たちがやんちゃな理由は「お父さん(トラップ大佐)にかまってほしいから」だと知ります。
マリアは音楽を知らない子供たちに、代わりに歌を歌うよう勧めます。
そして「ドレミの歌」を歌い、音楽を教えます。

しばらく経ったある日、トラップ大佐が恋人エルザを連れてウィーンから帰ってきます。
軍服を着ず元気に遊ぶ子供たちを見て、トラップ大佐は怒ります。
そしてマリアをクビにしてしまいます。

歌を覚えた子供たちが、大佐の気持ちを動かす

9.The Sound of Music

しかし、トラップ大佐が次の家庭教師について考えているときに、子供たちの歌が聞こえてきます。
大佐も昔を思い出したように歌を歌います。

大佐は過ちに気づき、マリアのクビを撤回します。

10.The Lonely Goatherd(ひとりぼっちの羊飼い)

エルザとマックスの歓迎会が開かれます。

 マックス・・トラップ大佐とエルザの共通の友人。音楽プロデューサー。子供たちの歌にほれ込み、音楽祭の出場を望みます。

マリアと子供たちは歌を人形劇を披露し、トラップ大佐もそれを喜びます。

11.Edelweiss(エーデルワイス)

続いてマリアはトラップ大佐にギターを渡します。
大佐は照れながらも「エーデルワイス」を美しく歌います。

大佐に恋したマリアが、修道院へ去っていく

13.So Long, Farewell(さようなら、ごきげんよう)

舞踏会が開かれます。
舞踏会でマリアとトラップ大佐が踊ります。
二人の間に恋心が芽生え始めます

そんな中、子供たちは部屋に戻っていきます。

マリアは自分の感情に動揺します。
そして自らの気持ちを隠したまま、手紙を残して修道院へ戻ります

第2部:『サウンド・オブ・ミュージック』の詳しいあらすじ

戻ってきたマリアと大佐が結婚する

子供たちは、マリアに会いに修道院を訪れます。
しかしマリアに会うことはできませんでした。

15.Climb Ev'ry Mountain(すべての山に登れ)

マリアは修道院長に「大佐との恋」を懺悔すると、院長は彼女を勇気づけます。

そしてマリアがトラップ邸へ帰ってきます。

17.Something Good

トラップ大佐とエルザは結婚について話していますが、トラップ大佐は既にマリアを愛してしまっていました。
トラップ大佐はエルザに別れを告げます。

その後、トラップ大佐とマリアは愛を語りあいます。

Processional And Maria (The Wedding)

トラップ大佐とマリアは結ばれ、二人は結婚式を上げます。

そして二人は新婚旅行に出かけます。

ナチスに侵略され、一家は亡命を決意する

一方、ザルツブルクにはドイツ軍の支配が迫ってきています。
ロルフ(長女リーズルの恋人)はナチスに傾倒し、故郷を愛するトラップ大佐を批判します。

二人が新婚旅行から帰ると、トラップ邸にはナチスの旗が飾ってありました。
トラップ大佐は怒り、その旗を外します。

さらにはトラップ大佐のもとに「ドイツ軍への出頭命令」が届きます。
愛国心の強いトラップ大佐はスイスへの亡命を決意します。

亡命が密告される

しかし、執事の密告により亡命の計画がばれてしまいます。

トランプ大佐は「音楽コンクールの出場」を理由に、出頭を延期してもらいます。

 マックス(音楽プロデューサー)は、子供たちを音楽コンクールに出したがっていました。
しかし、トランプ大佐はこれをこれまで反対していました。
トランプ大佐はこのコンクールを利用します。

監視されている中で、音楽コンクールがはじまります。
トランプ一家は監視のすきをついて、会場から逃げ出します。

23.Climb Ev'ry Mountain (reprise)

追跡が続く中、一家は必死に逃げます。
そして一家は歩いて山を越えて、スイスへと亡命していきます。

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