「春の歌」は、ドイツロマン派の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn/1809年-1847年)によって1842年に作曲されました。

メンデルスゾーンはピアノ作品集『無言歌集』というピアノ独奏のための作品集を発表しています。
この『無言歌集』は15年間をかけて作曲されたもので、全8巻48曲からなります。
38歳の若さで亡くなった彼の人生を考えると、多くの時間をかけて作曲した曲集ということなります。
その曲集の中でも最も有名なものが「春の歌」で、第5巻(作品62)の第6曲目に当たります。

 無言歌は原語では"Lieder ohne Worte(言葉のない歌)"と言います。
こう呼び始めたのはメンデルスゾーン本人ではなく、姉のファニーだそうです。
ファニーもまた才能のある音楽家でした。

ライプツィヒで指揮者としても活躍したメンデルスゾーン

メンデルスゾーンは20代半ば頃(1835年)に、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任します。
メンデルスゾーンはこの地で音楽文化の発展に貢献します。
自作の作品を演奏するだけでなく、多くの音楽を街に届けました。

ライプツィヒで当時親交のあったシューマンは、メンデルスゾーンにシューベルトの「交響曲第8番」の自筆譜を送り、メンデルスゾーンはこの作品をすぐに初演したそうです。

メンデルスゾーンはライプツィヒでの音楽家としての地位を確固なものとします。

 ライプツィヒは、メンデルスゾーンの他にもバッハ、シューマン、ワーグナーと関係の深い町として有名です。

「春の歌」は音楽大学を作った頃の作品

「春の歌」は1842年の作品ですが、これはメンデルスゾーンが音楽大学を作った頃に当たります。

メンデルスゾーンは1843年に音楽学校を設立します。
この学校は現在も900人が在学する大学として続いています。(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ)
日本では滝廉太郎が留学したことで有名です。

メンデルスゾーン「春の歌」の演奏

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作品62が全曲ダウンロードされますので、その最後の曲(6曲目/楽譜表記の第65ページ)が「春の歌」です。

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