「2つのラプソディ(Zwei Rhapsodien)」作品79は、19世紀ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms/1833年-1897年)
によって1879年に作曲されました。

ブラームスのピアノ作品の中で最も多く演奏される作品の一つで、彼が40代半ばの頃の作品です。
劇的で華やかな音楽で多くの愛好家に愛されています。

 同時期には
・交響曲第2番ニ長調
・8つの小品
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調
・ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調『雨の歌』
・ピアノ三重奏曲第2番ハ長調
などが作曲されています。

夏の避暑地で作曲された作品

この頃のブラームスは、毎年夏になるとウィーンを離れて創作活動をしています。
彼はオーストリア南部のケルンテン州にあるペルチャッハという街で、夏を過ごしました。
ヴェルター湖の北岸に当たります。

 ケルンテン州はグスタフ・マーラーも夏の避暑地として利用しました。
ヴェルター湖の南湖畔にあるマイアーニックで、マーラーは交響曲第5番から第8番まで、『リュッケルトの詩による五つの歌曲集』『亡き子をしのぶ歌』を作曲しました。

ブラームスはこの地で「交響曲第2番」「2つのラプソディ」などを作曲しました。
彼は夏の間に心地の良い場所で作曲をしており、ペルチャッハの他にもリンツ近郊のバート・イシュル、スイスのトゥーン等も訪れました。
また45歳の時にイタリアに初めて旅行してからはイタリアを気に入ったようで、1878年から1893年までの間にイタリアを8回も訪れています。

多忙だったブラームス

1872年、ブラームスはウイーン楽友協会の音楽監督にし、3シーズン務めます。
ブラームスの選曲等に不満が出たため音楽監督の座は辞任しますが、それでも彼のウィーンでの生活は忙しいものでした。

作曲に集中するためには、夏の休暇中に雑音の少ない保養地へ行く必要があったのです。

ブラームス「2つのラプソディ」の演奏

[00:00]1.ロ短調。ロンド・ソナタ形式。アジタート(agitato)
[09:02]2.ト短調。ソナチネ形式。モルト・パッショナート、マ・ノン・トロッポ・アレグロ(Molto passionato, ma non troppo allegro)

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