ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven/1770年12月16日-1827年3月26日)の「トルコ行進曲」は、1811年秋から1812年にかけて作曲されました。
元々はオーケストラで演奏される曲ですが、ピアノソロの演奏も幅広く親しまれています。

アントン・ルビンシテインによるピアノソロの編曲も有名で、フランツ・リストはピアノと管弦楽のための「幻想曲」に編曲しています。
またリヒャルト・シュトラウスとフーゴ・フォン・ホフマンスタールは、この作品を舞踏と合唱を伴う作品として改編しています。

 ベートーヴェンは難聴に悩まされ、1802年には自殺も考えます。(「ハイリゲンシュタットの遺書」)
しかし、彼はそれを見事克服し1804年に交響曲第3番『エロイカ(英雄)』 を発表しました。

ベートーヴェンはその後10年間にわたって傑作を多く作曲し、その時期は傑作の森と呼ばれています。
「トルコ行進曲」は、その頃の作品の一つです。

劇付随音楽の1部として作曲された

「トルコ行進曲」は、『アテネの廃墟(Die Ruinen von Athen)』の中の1曲として作曲されました。
この作品は劇付随音楽で、オーケストラで演奏されます。
また声楽のソリストや合唱もそれに加わって演奏されます。

物語ではギリシャ神話の神々が登場し、ソクラテスも話に出てきます。
物語の中でアテネはトルコに支配されています。
そのときに登場する音楽が「トルコ行進曲」で、全曲の中盤で演奏されます。

全曲が上演される機会はほとんどない

今では残念ながら『アテネの廃墟』の全曲が上演される機会はほとんどありません。
しかし、序曲と「トルコ行進曲」は現在でもコンサートでも取り上げられる曲です。
またご存知の通り、「トルコ行進曲」はピアノソロに編曲されて親しまれています。

ちなみにベートーヴェンは、自分自身でこの作品を「気晴らしの小品」と呼んだそうです。

ベートーヴェン「トルコ行進曲」の演奏

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