生まれたばかりのミックスボイスは長時間持ちません
ミックスボイスを見つけて間もない頃は、ミックスボイスに必要な筋肉はあまり鍛えられていない場合が多くあります。
またバランスが悪い場合もよくあるため負担もより大きいでしょう。
そのため、ミックスボイスを練習すると「すぐに」声が疲れてしまいがちです。
特にバランスの悪い高音の発声は想像以上に負担がかかります。
次の日やその次の日にまで影響が出ることもあります。
この期間を無理して歌ってしまうと、「喉に大きなダメージ」を与えてしまいます。
また疲労がたまった状態で練習を繰り返すと、練習の質も悪くなります。
調子の悪い時に練習をしても身になることは余り多くありません。
コンディションの良い状態を保つことも歌手にとっては大切な仕事の一つです。
疲れた時は、練習したい気持ちを我慢して喉を休めましょう。
心配せずともミックスボイスに必要な筋肉は「練習するにつれて少しずつ」強靭になってきます。
バランスも少しずつ整ってきます。
慣れてくると疲労も感じにくくなります。
ミックスボイスを見つけたばかり頃は、焦らずに練習時間を少なめにしましょう。
他の練習にボイストレーニングの時間を費やしてください。
ミックスボイスの練習の時間は次第に増やしていきましょう
ミックスボイスの練習時間は「日が経つにつれ少しずつ」増やしてみて下さい。
喉を健康な状態に保ちつつ、少しずつ発達させていくことが大切です。
何カ月か過ぎれば、ある程度の練習時間を確保できるようになってくると思います。
ボイストレーニングの多くの時間を、ミックスボイスに割けるようになっているはずです。
起きてしばらく発声しないと楽にならなかった部分も、少ないウォーミングアップで反応してくれるようになるはずです。
慣れてくると、ミックスボイスの「声量は上がり」「負担は減ります」
無理をせずに少しずつ練習時間を増やしていけば、次第により多くの回数をこなせるようになります。
負担も感じなくなってくるはずです。
始めの頃は想像もつかなかったくらい、「楽に力強く」出せるようになってきます。
「より力強い声」を「より長時間」出せるようになります。
※筋肉も使っていますし、声帯も触れあっていますので、ある程度は疲れます。
そのようにテクニックや筋肉が安定してきたら、健康を維持できる範囲内で思う存分練習をしてください。
時には無理が必要な時もありますが、「無理はしないこと」を心に刻んでくれればと思います。