鼻腔の響きを意識して歌ってみる

声帯には異常がないように感じるのに、声が楽に出ないと感じる時があります。

たくさん寝すぎてしまった場合は、声が起きるのに時間がかかってしまうことがあります。
そのときは、ゆっくり喉を起こしてあげましょう。
また前の日の疲れが残っているときも同様です。
丁寧に時間をかけてウォームアップをしてください。

問題は話し声がいつも通りに出るのに、歌声がうまくいかないときです。
つまり喉や健康の問題ではなく、テクニックの問題で上手くいかないときです。
こういう時はヒントが見つけられると、声の調子が戻るときがあります。

その時の対処法の一つとしては
・鼻歌のように「鼻で歌ってみる」
ことが挙げられます。

鼻腔が広がるような意識で「文字通り鼻歌のように」鼻で歌ってみてください。
鼻の穴は、できれば常に広がっているような意識でいてください。

ただし鼻の穴を開けすぎると他の場所が力んでしまいますので、やりすぎは禁物です。
鼻の穴を開けようとする「意識」や「気持ち」だけで十分だと思います。

鼻歌

軟口蓋が自然に反応してくれる場合があります。

大きい声は必要ありません。
お風呂場で「フンフン」と歌っているような感覚で、まさしく「鼻の響きのみ」で歌うよう心がけてください。
響かないデッドな空間より、お風呂場のような響く場所のほうがいいかもしれません。
小さいエネルギーで裏声を混ぜるような感覚で鼻歌のように歌います。

感覚的なことなので、全ての人に共通した解決法ではありません。
このことにより、人よっては「軟口蓋が自然に上がった状態になり」声が軽く明るく改善されるかもしれません。
また喉の負担が少なく軽く歌える場所を思い出せるかもしれません。

今まで必要としていたエネルギーより小さいエネルギーで、同等の声を出せるようになったらしめたものです。

鼻声はNG

鼻歌のように歌いますが、鼻声ではありません。
この区別がとても難しいところですが、鼻声は歌においてはNGです。
鼻を摘んで歌ってみて、もし声が詰まるのであれば、それは「悪い鼻歌」です。

鼻声は通りの良くない、または輪郭のない声を生み出します。

歌を歌うポジションは鼻声ではいけないが、鼻に限りなく近い場所にあります。
これは微妙な違いですが、この差はとても大きな差です。

鼻よりさらに高いポジションを意識すれば、うまくいくかもしれません。
鼻の上の方を意識するあまり、喉頭を固めてしまわないように注意してください。
鼻で歌いますが、あくまで体全体で歌うように意識します。
鼻を摘んでも影響のない抜けた鼻歌を意識してください。

 
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