歌を歌ううえで感覚は大切です。
緊張した状態よりもリラックスした状態のほうが「味覚」「嗅覚」「視覚」などは冷静に判断できるはずです。
歌においても同じことが言えます。
力んで歌ってしまうと、様々な感覚を感じとりにくくなります。
歌う時には、歌に集中しながらも様々な状態を感じとれるセンサーは維持し続けます。
ここでは口腔と鼻腔の感覚について取り上げたいと思います。
口腔や鼻腔は音の振動を感じ取ることができます
呼吸をするときに
・花畑の空気を吸うように
・いい匂いを嗅ぐように
息を吸いましょう
とボイトレで指導された人もいるのではないでしょうか?
抽象的な表現ですがそこから学ぶことは多いにあります。
それは、口腔にも鼻腔にも感覚があるからです。
呼吸をしたときに、空気の感覚を味わうことができるのです。
場合や場所によっては、空気の振動(音の振動)を感じることもできます。
口と鼻の内部を味わえるような感覚はあるにこしたことはありませんね。
この感覚をもちながら歌を歌っている状態が好ましいです。
息を吸っているときだけでなく、歌っているときにもこの状態を保ちましょう。
これを普段の練習、ボイストレーニングから常に意識してみてください。
感覚を感じなくなったら要注意
口腔や鼻腔の感覚を感じながら、歌えることはとても良い状態です。
リラックスして冷静に歌えている可能性が高いです。
反対に、口腔や鼻腔の感覚を全く感じないのであれば、それは危険信号かもしれません。
身体が必要以上に緊張していたり、力任せに歌っていたり、負担のかかる発声をしている場合は、口腔や鼻腔の感覚を感じないときがあります。
「花畑の空気を吸うように」「いい匂いを嗅ぐように」しながら、力んで歌うことは難しいはずです。
これらの状態の時は、リラックスできていることが多いはずです。
反対に力んで歌う癖のある人は、歌いだした瞬間にこの「花畑の空気を吸うような」「いい匂いを嗅ぐような」感覚は消えてしまっているはずです。
「空気の味」を味わえるくらい口腔や鼻腔はリラックスした状態で、歌を歌ってください。