ボイストレーニングをする前に気をつけていることはありますか?

ストレッチや簡単な発声練習をしてから、ボイストレーニングをはじめる方もいると思います。
身体を起こすことは喉を健康に保つためにも、効率的な練習をするためにも大切なことです。

今回はストレッチや発声練習の前の段階の話をしたいと思います。
歌うこととは直接関係ない準備段階のことについてです。

歌うときにアルコールはNG

「歌うとき(前)にお酒を飲むことはやめましょう。」
さすがにお酒を飲んでボイトレをする人はいないと思いますが、一応記載しておきます。

お酒を推奨しない理由は「アルコールが声帯の水分を奪ってしまう。」ことにあります。
お酒は100%アルコールではなく、水分と混ざってできています。
しかし、その水分量以上の水分が消費されてしまいます。
お酒を飲むとトイレに行く回数が増えることでもわかりますね。

喉の乾燥は、歌手にとって最も避けたいことの一つです。
またお酒を飲み過ぎると、血管拡張作用で声帯が炎症してしまうこともあります。

ちなみに少量のアルコールならば、体は対処できるそうです。

お腹一杯食べない

アルコールは飲まなくても、「ご飯を食べた後にボイトレを始める人」はいるのではないでしょうか?

食事をすると消化をするために身体が働きます。
とてもではありませんが、ベストのコンディションでは歌えません。

しかし食事をとらなければいけない状況はあると思います。
そのときは、決してお腹いっぱい食べないようにしてください。

あまり気を使ったことのない方は、「お腹一杯食べた後の声の状態」と「いつもの自分の声」を実際に比べてみてください。
経験してみれば、その大切さがわかると思います。

お気に入りの食事を見つけよう

一般的に良いとされている食事例を挙げてみます。
専門家ではありませんのでベストの食事方法をお勧めすることはできませんが、色々試してみてご自分に合った食事を見つけてみてください。

「糖分はチョコ等より果物などの天然の糖が良い」
※糖分を消化するときには、多くのエネルギーを必要とするため獲りすぎには注意が必要だそうです。

「焼いたものより生のほうが消化に良い」
※豚、牛、鳥の生肉はめったにありませんので、生肉といえば生魚でしょうか。

「ご飯・肉の複数の組み合わせより、ご飯単品or肉単品のほうが消火にエネルギーを使わない」
※本番前は具なしパスタのみという有名歌手もいます。

ちなみに歌う観点から考えると、水分をとるときは「ジュースやお茶より水」のほうが良いそうです。

ボイトレでは身体の状態も整えよう。

もう一点注意点があります。

身体のコンディションが良い状態で、ボイトレを始めましょう。

身体が寝ている状態だと声が出ないのは、皆さん理解していると思います。
適度に運動をしてから声を出すと、ウォームアップが少なく声が楽に出るようになりますし、声にも健康的です。

ただし、運動をしすぎて疲れていても同様に声は出ません。
やりすぎには注意が必要です。

特にレッスン前は、
「お腹いっぱい食べないこと。」
「運動をし過ぎないこと。」
をお勧めします。

せっかく習うのなら、当然大きな収穫を得たいですよね!

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