アルコールは声帯を乾燥させる。

アルコールが喉には良くないことはよく聞くと思います。

ここでは何故アルコールが喉に良くないかを書きたいと思います。

別の回でも書きましたが、歌うためには水分を体内に十分にとりましょう。
喉頭を潤した状態にしておくことが大切です。

喉が乾いた状態になると通常より摩擦が激しくなります。
声帯は腫れてしまい疲労も溜まります。

ご存知の通り、アルコールには乾燥作用があります。
そしてアルコールを外に出すためには大量の水を必要とします。
そのため、アルコールを大量に飲むとトイレに行く頻度が増えますね。

試しにアルコールを肌に塗ってみてください。
アルコールはすぐに蒸発すると思います。
そして蒸発すると同時に、肌の水分も奪っていきます。
そして肌の状態は前よりも悪くなるはずです。
これからもアルコールに乾燥作用があることはわかりますね。

アルコールは歌手に声帯の乾燥を与えます。

alcohol

飲み会のカラオケ後の朝

飲み会のカラオケ後の朝を思い出してみてください。
話し声すら出しにくくなっていることもあるのではないでしょうか。

声帯を乾燥させて歌うことはそれだけ負担があることなのです。
また声帯が乾燥するということは炎症を引き起こしやすくなります。

炎症の起きはじめは声が出やすいと勘違いしてしまうこともあります。
お酒の影響で思考力も低下していますので、なおさらそう感じるかもしれません。
炎症した声帯で歌うことは、声帯を進んで酷使しているのと同じことです。
当然普段歌う時より大きな負担がかかります。

カラオケでお酒を飲みながら歌うことはとても楽しいことです。
しかし、歌のコンディションのことを考えると歌うことは避けるべきです。

もしお酒を飲んで歌ってコンディションが崩れた場合は、十分にのどを休めてください。
そして喉が完全に健康に戻ったら、またボイストレーニングを再開しましょう。

歌手の体内には水分が十分にあるべきです。

歌手にとって水分を体内に十分にとどめておくことは、絶対に忘れてはいけないことです。
アルコール関係なしに、普段から十分の水分をとることを心がけましょう。

声帯に水分を与えることは、潤滑剤のような役割を果たします。
自転車の車輪に油が十分にささっている状態と近いかもしれません。
車輪に油がなかったり、錆びたりしていると思うように動きませんね。
それと原理は同じことです。

緊張のためにステージ前にアルコールをとる人もいますが、飲まないことがベストでしょう。

 
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