声が「前へ集まっている」「前にある」ような感覚を持つ歌手は、多くいます。
「声を前に!」と言われた経験がある人も多いでしょう。
しかし、歌手の歌う感覚は人それぞれ異なります。
ただし上手な歌手の多くは、前に響いてるように聞こえます。
結論から言うと
- 響く声が楽に出る
- 喉に負担を感じない
- 様々な筋肉の力みに繋がらない
上記3つを満たすのであれば、前へ歌ってもいいでしょう。
いずれにせよ、正しいか間違いかは置いといて、「一度試しに前へ歌ってみること」は良いかもしれません。
ただし、「自分の感覚と一致しない場合は、声が悪化する可能性が十分にある」ことを理解しておいてください。
実際に「声を前に置くメソッド」に大反対を唱えている専門家も、多くいます。
声を前にと言う専門家もいますが...
声を前に出したときの体の反応を感じる
声を前に出すことは、危険なことです。
ただし、一度やってみる価値はあります。
試しに声を前に出して歌ってみてください。
その結果、声に負担が感じたときは間違っている可能性が高いです。
例え大きく良く響いているように感じているとしても、長時間歌えないような発声ではいけません。
負担も少なく、かつよく響く声のポジションを探すべきです。
ボイストレーニング中に、負担を感じたときはボイストレーナーにも遠慮なく伝えましょう。
結果的に「聴き手」が前に響いているように感じる歌い方を身につけましょう。
声を前に出すことはリスクを伴うことは覚えておいてください。
自分で判断できないこともありますので、ボイストレーナーなどに聞いてもらうことをお勧めします。
喉頭、およびその周辺の反応を見て判断しましょう。
声をイメージを使って発声しているときは、
- 喉頭は力んでいないか
- 舌は力んでいないか
- 首の周り、あごの下の筋肉は使っていないか
- 胸郭は豊かで、リラックスしているか
など、体がどう反応しているかで、良し悪しを判断してください。
それにより「そのイメージが自分に適しているかどうか」が、ある程度わかるはずです。
またイメージはとてもあいまいなものです。
同じ「前へ歌う」でも、何通りもの「前へ歌う」があるはずです。
そのイメージによって「筋肉がどう反応するか」まで想定をして、是非イメージをしてみてください。
※この記事は「前へ歌う」を推奨しているわけではありません。
※「前へ声を集めてはいないが、結果的に声を前に感じる」という歌手は多くいます。