メロディーはコードの上にあります。
歌うときは、メロディーをただ歌わずに「メロディーをコード(和音)に乗せて歌う」ことが大切です。

同じ曲のメロディーでも、アレンジでコード進行が変われば歌い方も変わります。

同じ音の高さ、例えばソで同じ歌詞、例えば「あ」を出したとしても、曲によって何種類もの違う「あ」が出せるはずです。

・音色の明るさ暗さ
・母音の深さ浅さ
・声量の大きさ
などを調整して理想的な「あ」を出します。

コードに乗せて歌うと、不思議とオケに埋もれにくい声になります。

コードがC(ド・ミ・ソ)のときの「ド」と、Am(ラ・ド・ミ)のときの「ド」では出し方が微妙に違うはずです。
コードのベースとなる「ド」と、メジャー・マイナーを決定する「ド」では役割も変わってきます。

短い音ではあまり違いは感じないかもしれませんが、その音を伸ばすと違いを感じられるはずです。
理屈で「ここをこう操作すれば最適な音色になる」ということでもなく、感覚的で難しいことではあります。

「コード」の雰囲気を常日頃から意識しよう

コードを感じることは、歌手の音楽にある根本の問題です。
そのため「ボイストレーニング中にだけ意識する」ぐらいでは、なかなか解決しません。

自宅での練習以外でも、「音楽を聞いているとき」「普段の生活で音楽が流れているとき」も意識して生活して下さい。

カラオケは最高の環境

「カラオケ」は手軽に感覚を鍛えるのにはもっていこいの環境です。
コードを感じて、メロディーをコードの上に乗せて歌うように心がけてください。

またカラオケではキーを操作することがよくあると思います。
原曲より〇音低くなど設定しますね。
キーが変わると曲の印象は変わります。
その曲の雰囲気の変化も感じ取ってみてください。

コード(和音)を感じる能力が足りないなと感じる方は、実際にギターやピアノなどの楽器を弾いてみましょう。
感覚を鍛えていくことが重要です。

コードに色を付けてみる

それぞれのコードに「色」を感じる人もいます。
例えばAmajorは「赤色」などです。
モーツァルトは愛のメロディーを作曲するときはAmajorを好みました。
イタリア語のAmor(愛)のAとかけてAmajorの曲を書いたとも言われていますが、Amaiorの音色も関係しているのかもしれません。

コードの感覚を身につけて、コードの上に歌をしっかりと乗せるように意識しましょう。
そうすれば、音楽にマッチした歌が歌えるようになってくるはずです。

 
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