筋肉を動かすことを感じてみよう
ボイストレーニングとは直接関係ありませんが、自分の身体のことを知ることは大切です。
ここでは筋感覚について少しお話しします。
筋感覚とは、自分が「どのように動いているのか」「どこが動いているのか」を知る能力です。
筋肉の力加減を調整できる能力もこの仲間です。

目を閉じると筋感覚は強くなる。
「手を直接見ながら」、手を「グーパーグーパー」の要領で開いたり閉じたりしてみてください。
「いつ」「どのくらいの力で」「どれくらい」指を動かしているかを、感じてください。
次に「目を閉じて」、同じように手をグーパーしてみてください。
いかがでしょうか?
目を閉じたときの方が、筋感覚をはっきりと意識できたと思います。
視覚を使うと視覚が優先され、筋感覚は弱ってしまうのです。
言い換えると、筋感覚は普段あまり使っていない感覚なのです。
手のひらだけではなく、胸や足、首などの動きでも同様に試してみてください。
歌に応用するのなら、呼吸や身体全体の動きも感じてみたいですね。
普段から「筋感覚」を意識してみよう
筋感覚を普段から意識してみてください。
そうすれば視覚などが作用しているときでも、今よりは筋感覚が強くなるはずです。
より小さな動きを感じとれるようになれば、しめたものです。
筋感覚が強くなればなるほど、筋肉の細かい調整がうまくできるようになりますね。
目を閉じて歌うことをオススメしているわけではありませんが、感覚を研ぎ澄ますために「目を閉じて」歌ってみると、筋肉の動きをいつもより細かく感じることができますよ。