声量が出ないときの2つの対処法

声量が出ないときは、何かしら発声のバランスが崩れているときです。

コンディションが悪いときや、声がまだ起きていないときは除きます。
その時は、無理せず喉を休めましょう。

ここでは「声量が普段より出ないときの感覚的な調節の仕方」を二つ紹介します。
感覚的な問題ですので、合う場合も合わない場合もあるでしょう。

参考にしてみて、「自分に合っているようでしたら」今後活用して下さい。

声量を上げる

口腔内のスペースを広くしてみる。

一つ目に、声量が出ないときは「口腔内が狭くなっている場合」があります。

単純にまずは口を大きく開けてみてください。
口を開けることの目的は、口の中の奥のスペースを確保することです。
口の表面ばかり開けても意味はありません。
「上の奥歯と下の奥歯の間隔がしっかりと空いているよう」意識します。

別の項でも説明した通り、歌うときに対応する筋肉を動かそうとすると「やりすぎる危険性」があります。

ここの場合に危険なことは、結果的に顎を緊張させて力むことです。
緊張させると、さらに悪い方向に進みます。
口を開けるときにはあごの関節の部分が力まないように特に意識してください。
奥歯の間隔を開けるときも力まない程度に開けます。

やりすぎに注意してスペースを確保してください。

胸郭を豊かに広げてみる。

二つ目は、声量がない場合は「胸郭がしっかり開いていない」可能性があります。

胸郭が縮こまっていると、呼吸のエネルギーが小さくなってしまいます。

ここは歌う筋肉にはあまり関係しませんので、直接的に意識します。

シンプルに胸を上げます。
肩が前方にきてる場合は、少し後ろにもっていき下に降ろしてください。
(みぞおちを高い位置で少し斜め後ろに上げる感じでも結果的に胸郭が豊かになります。)
ここは厳密に言えば、声帯の周りの筋肉に繋がってきますので緊張してはいけません。
あくまでリラックスした状態です。

そして胸を広げます。
胸郭の骨(胸骨)の間には筋肉があります。
その筋肉を使って、胸郭を広げてあげます。
ここの筋肉を使い慣れていない人は、胸郭を維持しようとするだけで疲れてしまう場合があります。
胸郭を広げることを継続的に意識し続ければ、筋肉が慣れるのに時間はかかりません。
比較的早い期間で胸郭を維持できるようになるでしょう。

もちろん、声量を上げるためだけではなく呼吸のためにもリラックスしましょう。

感覚的に相性が合うようでしたら、ボイストレーニングのチェックポイントとして覚えておいて下さい。

 
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