ここでは誰もが耳にしたことのあるクラシックの名曲を紹介したいと思います。
「クラシック音楽は作品が多すぎてどれから聴けばいいかわからない」等という方の参考になればと思います。
「耳馴染みのある名曲」を中心に選んでみました。

それぞれの作品の解説は詳細ページからご覧いただけます。

↑オペラ作品は別ページです。

バロック音楽から

パッヘルベル「カノン」(1680頃)

ヨハン・パッヘルベル(1653年~1706年)はバロック時代に活躍したドイツの作曲家です。
オルガン作品をはじめとした、200曲以上の器楽曲を作曲しました。
カノンのC-G-Am-Em-F-C-Dm/F-Gのコード進行は、現在のポップスでも使われる王道のコード進行です。

J.S.バッハ「G線上のアリア」(1717-1723の間)

「G線上のアリア」はJ.S.バッハの作曲した「管弦楽組曲第3番」BWV1068第2楽章の「アリア」が編曲されたものです。
「G線上のアリア」はG線だけで演奏できるように編曲されたため、そう呼ばれています。
編曲された当時は、G線だけでヴァイオリンを演奏する芸が流行っていたそうです。

編曲したのは当時を代表するドイツ人ヴァイオリニスト、アウグスト・ヴィルヘルミでした。

ヴィヴァルディ「四季」(1725)

学校でも勉強したこの作品は「春」「夏」「秋」「冬」で構成されます。
「春」の冒頭部分の爽やかな音楽は、様々なシーンで使われています。
この「四季」はヴェネツィアの気候を表現しています。
日本とは違った「ヴェネツィアの四季」を想像して聴いてみるのも面白いかもしれません。

ヘンデルのオラトリオ「メサイア」(1741)

「ハーレルヤ!」のコーラスでお馴染みの作品です。
バッハと並んでバロック時代を代表するヘンデルの傑作です。
日本でもとても有名なこの作品は、「キリストの降臨」「受難」「復活」を描いています。

ヘンデルは、この大作をわずか1ヶ月弱で完成させたそうです。

古典派から

モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(1787)

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、モーツァルトの傑作が次々と生まれた時期の作品です。
「ドン・ジョヴァンニ」を作曲している時期と重なり、前年には「フィガロの結婚」が大ヒットしました。

今では誰もが知っているこの作品ですが、モーツァルトの死後に発見された作品です。
亡くなった36年後に、初めて出版されました。

モーツァルト「交響曲第40番」(1788)

モーツァルトの「3大交響曲」の中で特に人気の高い作品です。
音楽ファンだけではなく、ブラームスやシューベルトもこの作品を愛したそうです。
モーツァルトは41曲の交響曲の中で、短調の作品は2つしか書いていません。
「交響曲第40番」はそのうちの一つです。

ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番(悲愴)」(1798)

第2楽章の冒頭は、テレビで流れたり、歌詞入りでアレンジされたりしています。
きっと一度は耳にしたことがあると思います。
タイトルから音楽をイメージすると、悲しみに満ちた音楽のような気もします。
しかし実際は「力強さ」「光」「暖かみ」なども感じられるベートーヴェンを代表する作品です。

ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番(月光ソナタ)」(1801)

14歳年下の恋人に捧げられた作品です。
ドイツのある詩人がこの作品を「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現しました。
それ以来「月光」の愛称で親しまれています。

ベートーヴェン「交響曲第5番(運命)」(1808)

冒頭の「ジャジャジャジャーン」は、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
「ジャジャジャジャーン」について、ベートーヴェンが「運命の扉をたたく音」と答えたことから「運命」と呼ばれています。
作曲に5年もの月日をかけており、ベートーヴェンにとっても大きな作品です。

ベートーヴェン 「交響曲第9番(第九)」

日本では年末になると全国各地で「第九」のコンサートが開かれます。
合唱(歓喜の歌)部分はテレビでも度々聴かれ、日本での知名度は抜群です。

もしろん世界中にも高い評価を受けています。
EUの統一性を象徴するものとして採択されたり、第2次世界大戦終戦後のバイロイト音楽祭やベルリンの壁崩壊の記念コンサートでも「第九y」が演奏されました。

ロマン派以降から

ショパン「別れの曲(練習曲作品10-3)」(1832)

ショパンの生涯を描いたドイツ映画「別れの曲」(1934年)でこの曲が使われていたため、「別れの曲」と呼ばれるようになりました。

この作品は、ショパンが故郷ポーランドからパリへ移った22歳頃の作品です。
練習曲ではありますが、プロの演奏家のための練習曲で「芸術的な練習曲」です。
ショパン自身もその出来には納得していたそうです。

ショパン「幻想即興曲」(1834)

ピアノの名手ショパンが作曲した数あるピアノ曲の中でも最も有名な曲の一つ。
ショパンの死後に発見され、ショパンの友人によって「幻想即興曲」と名付けられました。
「ショパンは幻想即興曲を気に入っていなかった」という説もあります。

リスト「愛の夢」(1850)

3曲から構成されるピアノ曲で、第3番が特に良く知られています。
元々はソプラノの独唱歌曲でしたが、それがピアノ用に編曲されました。

リスト「パガニーニによる大練習曲」第3番(ラ・カンパネッラ)(1851)

この時代にはパガニーニ(1782年-1840年)という超絶技巧で有名なイタリアのヴァイオリニストがいました。
リストはパガニーニのヴァイオリンの曲をピアノ用にアレンジしました。
リストは失恋をした20歳の時に「僕はピアノのパガニーニになる」と決意しピアノのテクニックを磨いたとも言われています。

ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」(1867)

「オペレッタ王」のヨハン・シュトラウス2世による傑作です。
オーケストラのみで聴くことが多いこの作品ですが、元々は合唱作品でした。
オーストリアの「第二の国歌」とも言われています。

思わずワルツの踊りたくなるメロディーは誰もが聴いたことがあると思います。

「凱旋行進曲(アイーダ)」(1871)

サッカー好きなら誰しもが耳にしたことのある音楽です。
この音楽は1871年に初演されたオペラで「アイーダ」のワンシーンで歌われます。
ファラオ時代のエジプトとエチオピアが舞台で、壮大な音楽と舞台に心が奪われます。

ドヴォルザーク「交響曲第9番(新世界より)」(1893)

ドヴォルザークのアメリカ時代を代表する作品です。
第2楽章には「遠き山に日は落ちて」のメロディーが登場します。
このメロディーは、ドヴォルザークの死後に愛唱歌として歌詞付きで編曲されました。
第4楽章冒頭の映画「ジョーズ」にそっくりな音楽は、誰もが耳にしたことがあると思います。

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」(1901)

フランク・シナトラ、フレディ・マーキュリー、X JAPAN(YOSHIKI)、ゴスペラーズなど国内外のアーディストがこの曲にインスパイアされました。
また日本では『のだめカンタービレ』で登場したことで音楽ファン以外にも知名度が高まりました。
華やかで美しい旋律は、万人に愛される音楽です。

ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(1924)

ガーシュインだけでなく、アメリカの芸術音楽を代表する作品。
ヨーロッパのクラシック音楽とアメリカのジャズが見事に溶け合った傑作は、わずか2週間で書き上げられました。
これをきっかけにガーシュウィンは「クラシック音楽の作曲家」としての評価を高めていきます。

ラヴェル「ボレロ」(1928)

同じリズムが最初から最後まで延々と繰り返され、さらに二つのメロディーが繰り返されるという独特の音楽です。
「世界一長いクレッシェンド」との呼び名も持っています。
この作品に人気が出たことは、ラヴェル自身も意外だったそうです。

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