遠慮して歌うと喉に良くない

歌手が「歌うときに遠慮しない」ことは大切です。
「遠慮=筋肉の緊張」だと考えてください。

小さくまとまった「こじんまりな」歌い方にならないようにしましょう。
いつも遠慮をした歌い方をしていると、セーブをした歌い方しかできなくなってしまいます。
フォルテなどの力強い表現をしようとしたときに、使うべき筋肉が動かなくなってしますのです。
その結果、歌に必要のないアウターマッスルを使ってしまいバランスが崩れてしまいます。

自由に表現することを妨げることは、「音楽」にも「喉の健康」にも悪い影響を与えます。

遠慮して歌うと、いつもより声の疲れやダメージも早くやってきます。

自宅での練習は特に注意

自宅でのボイストレーニングは、特に注意が必要です。

「隣に迷惑がかかるから大きい声量が出せない・・・」
「仕方がないから、小さい声量で歌う練習をしよう!」
という環境は、危険と隣り合わせです。

正しいテクニックを持っている場合以外は、あまりお勧めできません。
自宅で遠慮をしないと歌えない場合は、自宅での練習はハミングやリップロール、小さい声でもできるスケールの練習などに留めておいてください。
曲などを実践的に歌う場合は、自宅以外のカラオケなどの伸び伸びと歌える環境で歌うようにしましょう。

ミックスボイスを「こじんまりな出し方」で出し続ける習慣がつくと、悪い影響が大きく出ます。
チェストボイス、ヘッドボイスでも同様です。

声量を気にせず歌える場所で練習しましょう。

遠慮しない=大きい声ではない

ただし、「遠慮しないこと」と「大きい声を出すこと」は、イコールではありませんのでご注意ください。
むやみに大きい声をだすことは、「筋肉に必要以上の負荷がかかり」喉にダメージを与えます。

そして、
①音色もいびつになり、
②自由に声をコントロールできず
③聞き手に不快感を与える場合もあります。

喉に負担を感じる場所は、響く声が出ていても適切なフォームではありません。
「伸び伸びと声を自由に操れる歌い方」=「遠慮しない」だと考えてください。

自由に表現できる場所を探しましょう

低音から高音までのすべての音域において、「体に負担が少なく」「美しく響き」「声量も出る」場所があります。
身体の感覚も心地よい場所です。

そこを探し、その場所で遠慮なく自由に表現して歌ってください。
他の項でも書いてますが、表現するときに声を作らないようにしましょう。

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